仮交際で失敗する距離感の詰め方3パターン
結婚相談所の活動において、『仮交際』という制度は特殊だなと思いませんか?
たとえば、3人と同時並行で交際する。こんなこと人生の中では起こり得ない現象です。
どうやって管理していけばいいのか、どうやって進めていけばいいのか分からなくなるのはもはや当たり前ですよね。また、疲れてしまうのも分かります。
なぜなら、仮交際の経験がないからです。
でも、必ず仮交際を経て、真剣交際→成婚→結婚と進んでいくので仮交際を攻略していかなければなりません。そのためにはまず、仮交際という概念を理解しましょう。
仮交際で失敗しないための概念
仮交際は一言で言うと、お試し期間です。なので、『仮交際=恋人』ではありません。
むしろ、仮交際の前半は『仮交際=友達以下』と表現したほうが近いでしょう。それなのに、仮交際成立した瞬間にまるで恋人のようにグイグイくる人がいますが、この場合は100%失敗します。
恋愛と婚活の大きな違い
恋愛と婚活の大きな違いは「目的」
恋愛の目的は特にありません。どちらかというと、恋人になった瞬間に目的は達成されているようなもの。あなたも交際経験があればそうだったと思いますが、恋愛には特にゴールがありません。
でも、それで楽しいんです。その刹那が幸せなんです。
結婚を意識したとしても「結婚できたらいいなぁ」ぐらいにしかなりません。もはや、恋愛の途中でお互いのゴールを「結婚」に設置できた人たちが結婚していると言えます。
でも、婚活は最初から明確なゴールが決まっています。だからこそ、短期間でYESかNOかを決めないといけません。
ココがけっこう辛いところですよね。
婚活をしていると、こんなにも波長が合わない人がいるのかとビックリします。
それは、明確な目的がお互い決まっていて、結婚を意識すると他人の良し悪しが分かってしまうのです。
「目的なんかどうでもいいので、とりあえず仲良くなりましょう」みたいにゆる〜いお見合いの仕方をみんなですれば、きっと傷付く人や落ち込む人は減るでしょう。
でも、婚活はそれではいけません。
なんのために婚活をするのか。結婚するためですよね。
ただ、初婚の方は結婚したことがないので、どんな人と結婚すればいいのか、どんな人が自分に合うのか分かりません。そのためにまずは、「お試し感覚で目的を結婚に見据えてお付き合いしましょう」という期間が設けられています。
それが、「仮交際」です。
仮交際を失敗しないで進展させるカギ
でも、結婚したことない人同士が「この人は良い」「この人は良くない」と判断するのって冷静に考えてみて不思議ですよね。
ぶっちゃけ、結婚してみないとどうなるか分からなくないですか?
家電製品も同じで、買ったことのないものを買う前に「良いか悪いか」を判断して良さそうなものを買います。
じゃあ、どこで「良さそう」かを判断するかといったら、現代はレビュー(口コミ)です。あなたもなにか欲しいものをチェックするとき、一度はレビューを見るでしょう。
婚活において、レビュー(口コミ)はプロフィールに値します。プロフィールは商品説明にも値します。だから、婚活のプロフィールは重要なのです。
さて、仮交際で最初に壁を感じるのが、距離感です。前半は『仮交際=友達以下』で、このままの関係性を変える必要がないならなにも悩みません。
でも、それでは一生結婚できないですよね。
仮交際相手と関係性を育んでいく必要性がある
赤の他人と距離感を縮めていかない限り、その先はあり得ません。
そのためにはなにが必要なのかといったら、コミュニケーションの「質」「量」「幅」です。詳しくは別のコラムで書いていますので、そちらをご覧ください。
この距離感の縮め方を間違うと、あなたはフラれます。
でも、距離感の縮め方に神経質になりすぎると、逆に2人の距離は縮まりません。だから、難しいのです。
今回は、距離感で失敗する代表的な3パターンをご紹介するので、しっかり最後までご覧ください。
仮交際で失敗する距離感の縮め方
恋愛未経験者が初めて仮交際になったとき
恋愛経験がない人が仮交際になったときは、失敗しやすいです。なぜかというと、異性心理が分からず、なにをどうしたらいいか分からないからです。
「嫌われたくないから」という思いが先行して、待ちの姿勢になることがほとんど。
相手がそこそこ婚活している人だと、ここにミゾが生まれます。
恋愛未経験者は感情表現もすぐにはできないため「なにを考えているか分からない」と言われがち。
でも、仮交際に進んだことは嬉しいんです。最初は気持ちもホクホクと舞い上がります。
特に男性の場合、『仮交際=恋人』という概念を持っている人も少なくないため、まるで初めての恋人ができたかのように勘違いしてしまう傾向にあります。
マジメな人は、使う敬語が丁寧すぎて、そこから抜け出せなくなります。相手もその丁寧さに「つまらなさ」を感じるでしょう。
念頭にはいつも「嫌われたくないから」があるから「馴れ馴れしくならないようにしなきゃ」となりますが、嫌われたくない呪縛が解けない人は実は多いです。
相手のことを好きになってしまったとき
お見合いで一目惚れやデートを1回しただけでメロメロになってしまったときも実は、失敗しやすいです。なぜなら、暴走しがちになるからです。
LINEでいきなりハートを連発するとか、馴れ馴れしく「〇〇ちゃん」「〇〇くん」と呼び、普通なら絶対にしないことをしてしまう。これも男性のほうがやりがちです。
女性としては嬉しいでしょう。だれでも好きになってもらったら嬉しいものです。
でも、まるで、興奮した馬に対して「ドウドウ」となだめるように、「いやいや、まだ私はそこまであなたのことを良いと思っていない」とブレーキをかけたくなります。
一気に距離を縮めたくなる。
相手も自分と同じように思ってくれてたらいいですが、婚活では大抵の場合、磁石のS極とS極を近づけるのと同じように、一気に距離をビュンと縮めようとすると、ビュンと相手は一気に離れていってしまいます。
相手との進め方が違うとき
婚活KOKOのコラムでは何度もお伝えしていますが、婚活は「作業面」と「感情面」両方を進めていかないといけません。それも相手と一緒に。
自分だけ「作業面」と「感情面」を進めても相手は辛いだけ。逆も同じで、相手だけ「作業面」と「感情面」を進めてもうまくいきません。
お互い寄り添って一緒に交際を進展させていく必要があります。
そのためには、相手に質問したり、相手のことを気にしたりしないといけないのです。
よくある悩みとしては、
まだ気持ちが乗りません…
なんか作業のように思えて辛い…
コレはお互いの進め方に違いが生まれているからです。
2人の距離感は縮まっているか、自分だけが縮まっている気になっていないか、自分だけが遠い距離感でいないか、それを確認したり埋めたりするために、頻繁にコミュニケーションを取って会うこと。
仮交際で距離感がイマイチ掴めなくなったら
距離感の詰め方に困ったら、担当カウンセラーに相談しましょう。
ただし、相談の仕方も重要です。たとえば、相談の仕方としてありがちなのが、
相手と距離感がなかなか掴めません。どうしたらいいでしょうか?
これでは、情報が少なすぎるので2人がどういう状態なのか全く分かりません。
カウンセラーの仕事は、成婚に導くことは当たり前ですが、
・あなたと相手に食い違いがないかを見極める
・相手があなたにとってベストパートナーかを見極める
ことです。
そのためにはなにが必要かというと、情報です。
じゃあなんでもいいかといったらそうではなく、必要な情報です。
たとえば、
相手はYoutubeでこんなものを観ていて私も時々観るものなので盛り上がりました♪
これは必要ではない情報です。
相手は私と目をあまり合わさず、どこか真摯に向き合ってもらえていない気がしているのですが、〇〇のお仕事をされている方はこういう方が多いのでしょうか?
こういうのが、
「あなたと相手に食い違いがないかを見極める」ための、「相手があなたにとってベストパートナーかを見極める」ための必要な情報です。
日頃の報告の仕方も重要だということを忘れないようにしましょう。
仮交際の距離感で失敗しないためのまとめ
お見合い1回しただけでは、まだまだ他人です。ほとんどの場合、仮交際成立したからといって、相手に対して感情はまだそこまでありません。
婚活は本当に異世界の住人同士が結婚というゴールを掲げながら関係性を育んでいくもの。しかもお互い、他人とコミュニケーション取るのが大好きだったら楽しく育んでいけるでしょう。
でも、そうではありません。残念なことに、コミュニケーションに疎い人が多いです。不器用な人が本当に多い。
距離感がなかなか縮まらないこともあれば、相手の距離感の詰め方に違和感を覚えることもあるでしょう。
相手が悪いのか、自分が悪いのか、冷静さを失ってしまったときにカウンセラーを使うというのも1つの手です。
お互いの距離感を抵抗感なく、縮めていけることがベストですが、どちらもコミュニケーションが得意ってことは婚活ではまずありません。
なので、歩み寄る姿勢を大事に関係性を育んでいきましょう。