お見合いする意味 〜自分中心に世界が回っているワケではない〜
婚活をこれから始める方にとっては婚活は未知の世界だと思いますが、婚活には赤の他人とプロフィールやお互いの将来を話し合う「お見合い」があります。
お見合いは、婚活する前はやったことがないため最初は緊張すると思います。でも、段々と慣れてきます。
慣れてくると今度はお見合いする意味を忘れてしまいます。
改めて、お見合いするその意味を考えてみましょう。
よーく考えると、お見合いはどうするべきかが見えてきます。お見合いは緊張してばかりも問題ですし、慣れてきてナァナァになってしまうのも問題です。
お見合い結婚する意味とは?
婚活は言い換えると、お見合いから始まる結婚なので、お見合い結婚です。
そして、元から知っていた人とお見合いをするのではなく、生まれも育ちも考え方も価値観もまるで違う異星人とお見合いをするのです。
ほんの少しだけプロフィールで相手のことを知っているだけ。相手の人生が1000章で織りなす小説だとしたら、プロフィールなんてものは前書きみたいなものです。
そう、まだ全然相手のことなんて分からないし知りません。
だから、まずは相手のことを知ろうとするスタンスが重要ですよね。
『異星人とお見合いをして短期間で成婚までする』
これは冷静に考えればスゴいことです。
そんなの物理的にムリ!
ではなく、だからこそ、なにを意識して、なにを大事にして、どういうコミュニケーションを取って、どういう時間の使い方をしていけばいいのかを一人一人がちゃんと考える必要があります。
お見合い相手は、もともと婚活をしなければ出会わなかった相手であり、自分とはまるで違う人間なので理解も共感もそもそも難しい。だからこそ歩み寄るスタートが大事なのである。
お見合いに隠れた5つの意味
お見合いの前の前提は腑に落ちましたでしょうか?
婚活している方は皆さん、「運命の人に出会いたい」というロマンを持っています。
でも、お見合い相手も考え方によっては十分「運命の人」なのではないでしょうか。この前提を理解した上でお見合いするのとしないとでは雲泥の差があります。
お見合いする上で気をつけないといけないこと
1・使う言葉
当然ですが、自分が使う言葉には気をつける必要があります。
例えば、実際に火星人と対面で話したことがある人はいないと思いますが、おそらく初めて火星人と話すときは、相手の表情を見ながらゆっくり「この言葉通じるかな?理解してもらえてるかな?」なんて気にしながら話すと思います。
そういうふうな会話をしよう、ということではなく、相手に通じる前提で話をし、話を進めていくとお見合いは失敗します。
よく女性から、「スゴく喋る人で全然私に対して質問がありませんでした」という報告があります。これは、シンプルにミスコミュニケーションなのですが、相手に理解してもらってるという前提で話をし、話を進めていくから、こんな事態になります。
ただ、おそらく本人には自覚はないでしょう。
言葉使いにももちろん気をつける必要があります。
合流したときに、「やぁ」なんて言う人はいないと思いますが、その言葉が異性に対して使っていい言葉なのかを考える必要があります。
特に男性は気をつけないといけないのですが、そんなつもりはないのに女性からしたら偉そうに聞こえてしまった、なんてこともあります。
そんなこと言われたら喋るのが怖くなる!
と思うかもしれませんが、改めて自分が使う言葉を大事にしましょう。
2・自分の表情
仮に木星人と会うとしたら、無表情で話しますか?
きっと、そんなことはしないでしょう。
仲良くなろうと必死でいろんな表情をすると思います。まずは、なるべく明るく笑顔で話そうとしますよね。
木星人と会話することは一生ないと思いますが、想像してみてください。
その表情をお見合いでできていますか?
きっと、お見合いをしている8割以上の方が十分な表情はできていないでしょう。
あなたもきっと今までお見合いしてきた人を振り返ってみると、表情が乏しい人のほうが圧倒的に多かったのではないでしょうか?
緊張しているのは分かります。恥ずかしいのも分かります。
でも、表情豊かな人のほうが怖くないですよね。仲良くなれそうな気がしますよね。
無表情の木星人と表情豊かな木星人、どちらのほうと仲良くなりたいですか?
つまり、
そういうことです。
3・自分の態度
これもやはり、男性のほうが気をつけないといけませんが、お見合いの態度です。
極端な例ですが、絶対に席に座らない人とお見合いできますか?店員さんに「お金かかるのでお水で」と言う人と交際できますか?両足をテーブルに乗っける人と結婚できますか?
こんな人はいないと思いますが、でも、お会計のときからオシッコでも漏れるのかなと心配になるぐらい人より倍速でそそくさと帰っていく人いますよね。
印象悪くなるのでスゴくもったいないです。
4・取り組む姿勢
お見合いも1つのご縁です。でも、相手と分かり合えるかなんて会話してみていないと分かりません。
だから、お見合いに取り組む姿勢が大事で、意外と相手はあなたのことを見ています。
お見合いの取り組む姿勢はお見合い日程調整の段階から大事。もしも、自分の日程開示が遅くなって相手を待たせていて、さらに自分の担当カウンセラーが「返信が遅いのでお待ちください」と連絡してたらどうでしょう。
それだけで、自分の印象はマイナスからのスタートです。
5・すべてに感謝
ある意味、お見合いが組めるというのは奇跡です。その奇跡を大事にするか、捨てるかは、2人次第なのですが、大前提として、相手への感謝を忘れてはいけません。
別に感謝してほしくてお見合いをしている人はいないと思いますが、でもやっぱり自分とのお見合いを大事にしてくれてないんだなと感じたら悲しいですよね。
1つのお見合いには、お見合い相手やカウンセラーなどの目に見えない時間や労力、お金がかかっています。
お見合い相手はあなたのために時間や労力、お金をかけています。
いや、自分のためじゃなくて、何件かまとめてお見合いする人もいますよ
と思った方は、感性が歪んでいます。
まずは、相手への感謝を言葉や表情、態度で伝えましょう。
お見合いの意味を勘違いしている人がいる!?
悲しいことにお見合いの意味を勘違いしている人がいます。
お見合いが組めるというのは当たり前ではありません。
また、自分のために世界が回っているのではありません。
それなのに、まるでついでにお見合いに来たような格好で来たり、最初から不機嫌だったり、最初からバカにするような態度でお見合いをする人がいます。
そんな人が結婚したい?子供が欲しい?
舐めすぎです。
相手はスゴく緊張しているかもしれません。相手はノリ気じゃないかもしれません。お見合い場所まで片道2時間だったかもしれません。服装に1時間は悩んだかもしれません。髪型やメイクにこだわるためにいつもより2時間前に目覚ましをセットしていたかもしれません。
前日は体調不良だったかもしれません。最近、身内に不幸があったかもしれません。もしかしたら、あなたとのお見合いをメチャクチャ楽しみにしていたかもしれません。
そんな想像を一度でもいいのでしたことはありますか?
かといって、「1回はデートしましょう」という意味ではありません。お見合いの意味を心に刻んでください。
お見合いで忘れがちな2つのポイント
お見合いに登場する自分は期待をされている
良いも悪いも、自分の婚活プロフィールというのは、全部自分そのものかというと、そうではないことがほとんどです。
例えば、プロフィール写真の服装は普段着かといったらそんなことはないですよね。家の中はもっとラフな格好で人には見せられない人がほとんどでしょう。
女性なら髪型もメイクも普段とはまるで違う人もいるでしょう。
少なからず写真には加工も入ります。自己PRも少しでも自分を良く見せようとして書いていると思います。
言うならば、
婚活プロフィールは2,3割増し映えている自分になっています。
それを見て相手はお見合いに来るワケなので、少なくとも期待はあるハズなんです。あなたもきっとお見合い相手には期待しているハズなんです。
それを改めて理解しておきましょう。
あなたは期待されている!
目指すべき姿は、相手をゲンナリさせることではなく、相手に「期待以上だった!」と言わせるコト!
じゃあ、どんな自分であるべきでしょうか?どんな姿であるべきでしょうか?
そんなのは本当の自分じゃない?
違います、良く見せようとするのもがんばるのも全部自分です。自分の努力が人に認められないことをただ怖がっているだけ。
お見合いでは人に興味を持つコト
もし、土星人と会うとなったら、普段はどんな生活をしているか気になりませんか?
どんなところに住んでいて、なにを食べて、なにして遊んでいるのか、聞きたいことがいっぱいですよね。
でも、なぜかお見合いになると、相手に対して興味を持っていない人がほとんどです。
質問は普通にすると思います。でも、「興味を持つこと」と「質問をすること」は違います。
例えば、
今日はここまでどれくらい時間がかかりましたか?
2時間くらいです。
えーそうだったんですか。遠かったですね。
これは相手に興味を持っているとは言いません。
ただ質問してるだけ。
そうではなく、
あ、そんなに遠かったんですね。遠いところからわざわざありがとうございます。お住まいはずっと〇〇のほうなんですか。
そうなんですね、もともとお父様がそちらのほうでずっとお仕事されていたんですか?それとも、転勤かなにかで?
へぇ〜じゃあ長いんですね。例えば、なにか有名な食べ物とかってあったりしますか?
〇〇さんはそれをお好きなんですか?
こういう質問の仕方を「興味を持つコト」と言います。
簡単な質問というのは、紙面のプロフィールをお互い交換すれば分かるコトです。
でも、
プロフィールには載っていないヒストリーやドラマ、ストーリーを聞き出すことを興味を持つコト
と言います。
例えば、スーパーで買い物をしているとき、なにか気になった商品があったら必ず手にとって裏面を見ますよね。どんな成分でできていてなにが入ってるのか気になりますよね。
あの感覚と似ています。
相手がどんな成分でできているか聞くコト!
あなたにとって本当に大事なことは相手のプロフィールに書かれていることではないハズ。
相手のプロフィールには載っていないヒストリーやドラマ、ストーリーを聞いて、そのときに感じる価値観や人間性を大事にしたいのではないでしょうか。
それならば、もっと相手に興味を持つコトをしましょう。
中には、自分の都合の良い質問だけして終わる人もいます。
さて、
お見合いは一人一人がもっと意識高く持ち、お互いの時間が有意義になるよう取り組めば、絶対にムダなお見合いが減ります。
でも、実際、
いったいあの時間はなんだったんだろうか
と思うことってありますよね。まだまだ多いと思います。
改めてお見合いする意味を噛み締めましょう。次のお見合いはまた違った意識を持ったお見合いになることを願っています!