結婚できないのは親のせい?がんばっても報われない理由
親は子の幸せを願います。
でも、悲しいことに子の幸せの邪魔になっているのが親だったりします。
もし、あなたががんばっているつもりだけど婚活がなかなかうまくいかないなぁという場合、もしかしたら結婚のブレーキになっているものを突き詰めると自分の親かもしれません。
婚活は一見、親との関係性は関係ないように見えますが、実はけっこう親の影響を受けていて、何十年も親の呪縛に縛られている人がいるという悲しい話をご紹介します。
親からの結婚できない呪縛
婚活KOKOは会員さまのカウンセリングを行うとき、人生について触れる機会が多いです。
むしろ、結婚へのサポートは、会員さまの人生に入り込まないと難しいケースも多い。
なぜなら、なんでその考えなのか、なぜその感覚なのか、なぜその概念がないのか、を突き詰めていくと、実は親が関係しているということがあるからです。
これは決して珍しいことではありません。
たとえば、なぜ今まで結婚しようと思わなかったんですか?と聞くと、
親にあなたは結婚はムリと言われてそれをずっと引きずっていた
という方がいます。
他にも、
35歳までは自分の好きなように生きなさい。でも、35歳を過ぎたら結婚相手を見つけて子供を作って孫の姿を見せてちょうだいと言われて育った
という方もいます。
または、
親からDVを受けていたので、結婚がいいものとは思えなかった
という方もいます。
「本当にそんな人がいるの?」とビックリすると思いますが、悲しいことに親のせいで苦しめられて生きてきた人たちはたくさんいます。
特に、
婚活はしているけど実は親から愛情を受けていないので結婚がいいものとは思えない。そのことは相手には言えない
という苦しみを抱えている方は多いのではないでしょうか。
こんなパターンもあります。
兄弟が3人いて、親が厳しい。だから、常に親の顔を伺いながら迷惑がかからないように「いい子」を演じてきた。
この場合、優しく思いやりのある人に育つ反面、人前では自分の感情を隠し我慢する人になります。
そうなると、感情表現が苦手で異性からは「いい人なんだけど」で終わりを告げられます。
結婚できない原因を親は知らない
ただ、残酷なことに親は自分の言ったことを覚えていません。
「子供のトラウマを作ったのは親」というのはよくあることなんですが、親にはその自覚がありません。
でも、なんでもないその一言に傷付くのが子供。
言われた側は覚えているものですよね。
なので、親は子供に使う言葉、子供に見せる姿勢というのは本当に気をつけないといけません。
ただ、親も完璧ではないので、常に気を張っているということはできないですよね。
溜まりに溜まってつい怒鳴ってしまうことだってあります。ポロッと言ってしまうことだってあります。
でも、言ってしまったその一言が、見せてしまったその姿勢が、子供の脳裏に焼きつき、心を苦しめ、根深く残っているケースがあります。
結局のところ、親がする子供の教育というのは正解ではないことのほうが多いでしょう。
どちらかというと、子供を親の型にハメたがる傾向にあります。
どうしても、「これはこうだ!あれはこうだ!」と子供に対して押し付けがちになってしまいます。
それはなぜかというと、親は子供より先に生きていて答えを知っているからです。
ついつい親は答えを言ってしまう傾向にあるのです。
極端に言うと、1+1の答えは「2」だとついつい言ってしまいます。
でも、子供にとって大事なことは答えではなく、なぜ「2」になるのかを考えさせること。
問題を解くための考え方や解き方、応用の仕方を教えるのが親としてのあるべき姿なのではないでしょうか?
つまり、「親の言っていることなんて間違ってるからね。自分で考えて工夫していくんだよ」という教えを受けていれば、親の呪縛に苦しめられることはなかったでしょう。
親も子供に対して、親を乗り越える方法を身につけさせておくのがいいのではないでしょうか。
価値観が合わないのは親の影響を受けているだけ
親の影響力
とはいえ、想像以上に親の影響を受けるのが子供です。
これはあなただけではなく、婚活で出会う相手もそう。
一般的な家庭では、高校卒業の18歳、大学卒業の22歳まで親と一緒に生活を送っています。
または、特に家を出る理由がなく30歳40歳になっても親と一緒に住んでいる人や、やむを得ない理由で親と同居している人もいると思います。
「え、こんなとこも親に似るんだ!」というところさえ、親に似ます。それが親子というもの。
たとえば、
- 味噌汁の作り方から好みの味
- 好みのお米の硬さ
- コンロの汚し具合や食器の洗い方置き方
- 掃除機のかけ方
- 洗濯方法や衣類の畳み方
- 口癖
お風呂に2日に1回しか入らない家だったら2日に1回しか入らないし、家の中は裸族だったら裸族になります。
同じように性格も考え方も価値観も親の影響を受けています。
大事なのは、
パートナーと一緒に親から影響受けたものを塗り替えることができるか
です。
たとえば、実家では毎日洗濯をしていたので、1人暮らしをしても毎日洗濯している人がいたとします。
でも、自分はさすがに毎日洗濯をしない人だった。
この場合、どちらに合わせるべきだと思いますか?
一方は、「毎日洗濯しないと気が済まない!」
もう一方は、「毎日洗濯物が溜まるわけじゃないし電気代水道代もかかるから2,3日に1回で良くない?」という考え。
ここで、毎日洗濯をしている方が指摘されて、受け入れられないとケンカになります。
洗濯機を回す頻度
なんてものは長い夫婦生活で考えるとすごく些細なことです。
でも、些細なことでケンカしてしまうのが同棲であり、結婚というもの。
もしも、相手に「そんな几帳面にやる必要なくない?」と言われて、「確かにそうだね、2,3日に1回にしよう」と考え方を合わせることができたらいいですよね。
逆に、「そうか、だから毎日洗濯したほうがいいのか」と毎日洗濯しない側が納得できたらいいですよね。
これが親の影響を塗り替えることです。
でも、なかなか折り合いがつかないこともあると思います。
直してほしいところを伝えたらいつもケンカになってしまうこともあると思います。
ただ、これは言うならば、親の影響を受けているだけ。
実際はただそれだけだったりします。
私たちは想像以上に、本当にあなたが思っている以上に、親の呪縛にかかっている
だから、なかなか外部の新しい考え方や概念、価値観を受け入れることができません。
一緒に暮らすとこんな場面に出くわすこともあります。
食器を洗い、水切りラックに洗った食器を置くとします。
この置き方がキレイな人はだいたい実家もキレイに置くほうです。
この置き方がゴチャゴチャの場合、実家もゴチャッと置いています。
ゴチャゴチャ派がキレイ派に「もうちょっとキレイに置けない?」と言われると、「乾けば別にどんな置き方でも一緒じゃない?」と言います。
ここで、価値観が違うのかなぁなんて悩む必要はなく、育った家庭が違うだけ。
結婚生活では考え方や価値観をリニューアル
どっちが『正しい・間違っている』ではなく、お互いの「まぁいいか」と思えるラインを見つけていくのが新しい家庭を創るということ。
特に『生活観』に関しては、ベストはお互いがスッキリするラインを見つけることですが、お互いの「まぁいいか」と思えるラインで十分です。
相手に対して違和感を覚える、相手からの意見に違和感を覚える、その違和感は「親の影響」です。
でも、だからといって、「親の影響を受けてると思うけどさ」なんて言ってしまったら、火に油を注ぐようなもの。
知ったような口をきくのは良くないのでそれだけは注意してください。
指摘された側は、エスカレートすると、「じゃあ自分がやればいいじゃん」と答えます。
そこで、日頃溜まってるものがあったり、会社でストレスが溜まっていたりすると、ケンカになります。
些細なことでケンカというのは大抵の場合、その些細なこと1つでケンカになるのではなく、蓄積されたフラストレーションがボッカーンと爆発してケンカになります。
結婚生活は夫婦2人で作り上げていくもの
お互い親から影響を受けてきたものを持ち寄って、相手に強制するのではなく、
「俺はこう」「私はこう」
↓
え、じゃあお互いの「まぁいいか」と思えるラインでどのあたり?
と新しい試みをしていけば、きっとうまくいきます。
1LDKにお互い持ち寄った家具や家電を詰め込んだら窮屈ですよね。
「じゃあいっそのこと新しい家具を買おう!新しい家電を買おう!」
そっちのほうがいいですよね。
考え方や概念、価値観もそのようなイメージです。
瞬間湯沸かし器みたいにワッと怒るのではなく、なんでも新しいことだと思って、一緒に前向きになれる方向を見つけていきましょう。
親に植え付けられたトラウマを克服する3つの方法
もしもあなたが親の言葉や行動で苦しめられている場合、それを乗り越えないといけないわけですが、乗り越えるための方法を今回は3つご紹介します。
親を悪者にする
親の言動で苦しめられている。しかも、何年何十年も。
この場合、そもそも親が間違っていますよね。
親は自覚がないかもしれません。親は自分が正しいことをしたつもりかもしれません。
でも、あなたが親の言動で苦しめられているのであれば、親が間違っています。
親が間違っていることをちゃんと認識する
親に育ててもらったからといって、親が正しいということはありません。
親だって人間なので、間違いはあります。
親の優先順位を下げる
残酷な言い方ですが、親の寿命はあなたより短いです。
あなたが結婚する相手よりも短い。
あなたが大事にしなければいけないのは自分の幸せであって、親の人生まで背負うことはありません。
なんだったら、「親と縁を切ることになっても結婚を選ぶんだ」という覚悟さえ持っておいたほうがいいかもしれません。
ただ、育ててもらった親に対して、雑にできないのであれば、一度ちゃんと親孝行というものをこれでもかというほどしたほうがいいでしょう。
その後に、親の優先順位を下げます。
親にいつまでも苦しめられる必要はありません。
親に直接聞く
もし、直接親に聞けるのであれば、自分が苦しめられているモノについて親に聞いたほうがいいです。
たとえば、「昔こんなことを言われて傷付いた。それをずっと引きずっている」ということを伝えると、「え、そんなこと言ったっけ?」というパターンもあります。
このパターンの場合、もう気にする必要はないということになります。
もしくは、ちゃんと謝ってくれることもあるでしょう。
まとめ
親と離れて暮らしている場合、もう親のことは気にしなくていいことがほとんどです。
特に、昔親に言われたことは苦しかったと思いますが、きっともう気にしなくて大丈夫です。
親には親の人生が、あなたにはあなたの人生があります。
ただ、あなたの親との確執というのは、結婚後も影響して、あなたの家庭で育つ子供にまで繋がるということを自覚しておきましょう。
人と成りの話をすると、「私の育った環境は・・・」と家庭環境の話をする人がいます。
もし愛情や思いやりが足りなかった環境で育った自覚があるならば、自分の代で終わらせましょう。
悪き習慣は自分の代で終わらせ、不幸の連鎖は責任を持って自分で終わらせるコト