仮交際で結婚観の切り出し方【結婚観の重要性】
今回のコラムでは、婚活で必ず相手と話すことになる「結婚観」について深堀りしていきます。
そもそも結婚観とはなんなのか、いつどのタイミングで結婚観について話し合えばいいのか、もしも結婚観の違いを知ったらどう切り出すべきか、結婚観よりも重要なことなどについてお話しします。
交際相手との会話をイメージしながら読み進めていってください。
そもそも結婚観とは?
結婚観というのは、「結婚に対する価値観」ですよね。
結婚に対してなにをどのように考えているのか、というのが「結婚観」になります。
例えば、結婚式はどんな式を挙げたいか、これも結婚観の1つですよね。家はマンションがいいのか、一軒家がいいのか。どこに住みたいのかなども結婚観に入ります。
IBJでは2023年現在、下記の結婚観をプロフィール上で設定することができます。
■趣味などへのお金の使い方
今よりも控えたい/今まで通りにしたい/お相手と相談したい
■家事分担
積極的に自分がしたい/二人で分担したい/相手に任せたい/お相手と相談したい
■育児分担
積極的に自分がしたい/二人で分担したい/相手に任せたい/お相手と相談したい/子供を希望しない
これらもすべて「結婚観」ですよね。
ちなみに、婚活KOKOではこの「結婚観」を『7つのすり合わせ項目』に言語化して、会員さまには相手の方とすり合わせるようにしてもらっています。
結婚観の難しいところは、ある特定のものを結婚観と言わないところです。
例えば、
「結婚後のお金の使い方はどうしたいですか?」これを結婚観として、家事分担はどうしたいかは結婚観に入りません
ということであれば分かりやすいですが、結婚観というのはすごく抽象的な言葉です。
細かいものから大きいものまで全部含めて「結婚観」と呼びます。
夜は家の中の照明の色は白色系ですか?暖色系ですか?
これはすごく細かいところですが、これも1つの結婚観ですよね。
また、人によって、大事にする結婚観や特に意識していない結婚観もあります。
例えば先ほどの家の照明の色。これを大事にする人もいれば、別にどっちでもいいしそんなこと意識したことがなかったという人もいます。
つまり、
結婚観は重要ではあるんだけど、重要ではない。
「え?どういうこと?」と思ったかもしれませんが、後半で詳しくお伝えしますので楽しみにしていてください。
仮交際で結婚観を切り出してもいいものなのか
仮交際で結婚観を切り出したら失礼?
「まだ仮交際だから」ということで遠慮する人がいますが、仮交際でも結婚観にどんどん触れていきましょう。
逆に、結婚観に触れないで真剣交際に進んでいけると思いますか?それはリスクが高いですよね。
相手がどういう結婚をしたいのか、結婚になにを望むのか、子供をどれくらい本気で望んでいるのか、など、確認しなければいけないことはお互い隠して後回しにするのではなく、仮交際期間中に切り出すのがベストです。
真剣交際は仮交際のようにお試しでやるものではありません。
真剣交際に進むということは2,3ヶ月後には成婚退会し、数ヶ月後には一緒に住んで、入籍をするということです。
結婚観の重要性
婚活にはよく「価値観」という言葉が出てきます。
「価値観が違いました」ということでお断りをすることもされることもありますが、相手が持っている考え方や概念、取り組み方などはやはり知っておきたいですよね。
相手も同じようにあなたのことを知りたいのです。
ただ、「結婚観って具体的になんのこと?」とよく分からない人が多いと思います。そこで、結婚観の代表的な項目をいくつか記載しますので参考にしてみてください。
どこに住みたいか
間取りは?
結婚後は賃貸マンション?一軒家?
これからの仕事は?キャリア形成は?
結婚後、家計はどうする?
お互いの借金や奨学金
趣味などへのお金の使い方
お金はどこに使いたい?
家事分担
育児分担
お互いの親との関わり方
婚約・結婚指輪はどうしたい?
結婚式はどうしたい?どこで挙げたい?
子供は望む?
参考にしながらあとは自分が大事にしたい価値観を考えましょう。自分なりのリストを作ることが大切です。
仮交際で結婚観を切り出すタイミング
できる人はお見合いの時点で小出しにして聞いていきますが、タイミングに関して言うと、正直いつでもいいです。
かといって、「お待たせ〜。ねぇねぇ、どこに住みたい?」とデートの待ち合わせ時に聞いても、「え!?」となるので、いつでもいいわけではありませんが、そもそも婚活をしているわけなので、お互い頭の中には「結婚」があります。
別に結婚観に触れてはいけないなんてことはありません。
これがマッチングアプリでの出会いだと「え?この人、気が早くない?」と思われてしまいますが、婚活は目的が結婚です。
とはいえ、ずっと会話が結婚観だとそれはそれで面白くないので、会話の中で織り交ぜつつ…がベストですが、このあたりは毎月開催している『婚活必勝講座』でお話ししていますし参加者さま同士で知恵を絞りあっています。
ただ、結婚観を切り出すタイミングは遠距離以外は、3つの原則があります。
結婚観に触れる際の3つの原則
1・直接会っているときに結婚観に触れること
まだ関係性が浅い段階で、LINEやメールで結婚観に触れてもあまり意味がありません。意味がないというより、相手のことが全然分かりません。やはり、直接会って目を見て話すこと。「あなたはどういうことを考えているのですか?」と聞くことです。
2・理解と共感を絶対に忘れないこと
結婚観を切り出す→相手から意見がある→バッサリ切って、「私は」と答える
あり得ない会話ですが、意外とやりがちです。
必ず、「そうなんですね」「そうですよね」という理解と共感を忘れないことです。時に、男性はありがちで、女性の意見を否定してしまう人がいます。これは本当に良くないので気をつけましょう。
3・自分も自己開示をすること
相手にも聞いたら、自分も自己開示をすることです。でも、コミュニケーションを意識している人は、「あなたはいかがですか?」と聞いてくれますが、中には聞いてくれなくてずっと自分の話をする人もいます。
その場合は、実は必殺技があります。
自分の話ばかりで自己開示させてくれない人もいると思いますが、そういうときはコレを使ってください。
ちなみに、結婚相手にはどういうことを望むのでしょうか?
この表現を応用してください。
この質問で、だいたい結婚相手に対してどういうことを望んでいてどういう姿勢なのかが分かります。
もしも結婚観の違いを知ったら、どう切り出すべきか?
婚活では、生まれも育ちも考え方もなにもかも違う異星人同士が巡り合い、結婚に至ります。
自分と同じ考えを持ち、同じ価値観を持っている人はいません。ということは、結婚観に関しても自分と同じ結婚観を持っている人はいません。
それが大前提にあります。なので、自分と違うというのは当たり前ですよね。
結婚観を話す中で、「あーそういう考えを持っているんだぁ」というのはけっこう当たり前にあります。
そこで大事になってくるのが、『なぜその結婚観を持っているのか』という理由です。
なぜその結婚観を持っているのか
もしも結婚観の違いを知ったら、必ず理由を聞きましょう。その理由に今まで見えなかった人間性が見えたり、ドラマが見えたりします。
その理由を聞き、面白いと受け入れることができるのか、「これは一緒に生活していけなそうだな」と判断するのか、です。
そう、結婚なので一緒に生活していけるか、です。
例えば、会員さまでこんな方がいました。
女性会員さまが真剣交際に入り、どういう仲なのかを聞くと、相手はクレジットカードやポイントにものすごい詳しい人でそれを面白いと思ったそうです。「できれば家計の管理は任せてほしい」と男性のほうから言ってくれて、どうぞどうぞ、という話で進んでいます、と楽しそうに話してくれたのですが、これは人によりますよね。
クレジットカードやポイントにものすごい詳しい人がいて、それを面白いと捉える人もいれば、細かい!ケチ!と捉える人もいるでしょう。
逆も同じで、こんな自分がいます、それを面白いと受け入れてくれる人もいれば、ちょっとムリ!と受け入れられない人も必ずいますよね。
ただ、結婚観に関しては変わります。
例えば、
「結婚後旦那さんには美味しい手料理を振る舞いたい」という結婚観があったとします。それはとても素敵なことです。でも、もし子供ができたら子供優先の生活になるので、「今日残り物を適当にチンしといて!」なんて雑に扱う日も必ず来ます。
結婚観はあくまでも理想なので、現実はどうしていくか、というのは結婚後2人で話し合っていく必要があります。
仮交際で結婚観を切り出すことよりも重要なこと
さて、ここまで仮交際での結婚観の切り出し方についてお伝えしましたが、結婚観はそこまで重要ではありません。
「え!?どういうこと!?」と思ったと思いますが、実は結婚観は大して考えていない人がほとんどです。
結婚したいなと思って婚活を始める人の多くは、
結婚したい!でも出会いがない!
↓
よし、婚活を始めよう!
↓
どんな人がいるのかな
↓
あれ?いい人がいないなぁ
という流れになり、時間を作ってまじまじと結婚観について考える人は限りなく少ないです。
婚活KOKOでは、『7つのすり合わせ項目』があるので分かりやすいと思いますが、多くの人が大して考えていません。
自分の結婚のことなのに!
なぜ、結婚観を大して考えていないのか、それは体験したことがないからです。
体験したことないから分からないですよね。だから、後回しにして結局考えないで婚活をしています。
そういう意味でいうと、まだ離婚歴がある人のほうが結婚観は持っているでしょう。
また、結婚観を持っていたとしても本音を言いません。例えば、IBJでは、
■趣味などへのお金の使い方
今よりも控えたい/今まで通りにしたい/お相手と相談したい
■家事分担
積極的に自分がしたい/二人で分担したい/相手に任せたい/お相手と相談したい
■育児分担
積極的に自分がしたい/二人で分担したい/相手に任せたい/お相手と相談したい/子供を希望しない
このような項目がありますが、9割以上の人が
■趣味などへのお金の使い方
「今よりも控えたい」か「お相手と相談したい」かのどちらか
■家事分担
「二人で分担したい」か「お相手と相談したい」かのどちらか
■育児分担
「二人で分担したい」か「お相手と相談したい」かのどちらか
それはそうですよね。たとえ本音が、
■家事分担
相手に任せたい
■育児分担
相手に任せたい
であったとしてもプロフィールでは書かないですよね。
でも、多くの人の本当の隠された本音は「相手に任せたい」でしょう。
人間だれでもラクしたい生き物です。相手が全部やってくれたらそれが一番のハズです。
なので、正直、9割以上の人が
■趣味などへのお金の使い方
「今よりも控えたい」か「お相手と相談したい」かのどちらか
■家事分担
「二人で分担したい」か「お相手と相談したい」かのどちらか
■育児分担
「二人で分担したい」か「お相手と相談したい」かのどちらか
このような選択肢なので、この結婚観の項目にあまり意味はありません。
結婚観よりももっと重要なことは、
お互いの姿勢です。
お互い歩み寄って一緒に生活していけるか、です。
そこが重要なので、結婚観は目的を『お互い歩み寄って一緒に生活していけるか』にしたときに、ただのツールでしかありません。
相手に理解と共感があり、歩み寄る姿勢があり、協力して未来を作っていこうとしてくれるか、
同じように、
自分も相手に対して理解と共感があり、歩み寄る姿勢があり、協力して未来を作っていこうとしていけるか。
仮交際でもその姿勢を見せないといけません。
「まだ仮交際だから分からない」ではないのです。仮交際期間だからといって、曖昧な態度を取って相手を傷付けていいことにはなりません。
結婚したら夫婦生活は想像以上に長く続きます。想像以上に大変なことが多く、些細なことで言い合いになったりします。
それらを全部乗り越えていくのが夫婦です。
そのためには、自分の本音を言ったり、感情表現を思いっきりしたり、相手に寄り添ったり、歩み寄ったり、理解と共感をしたりすることが大切です。本当に大切なんです。
これらが「できますよー」というカケラが少しでも相手から見えたら嬉しいですよね。
でも、先ほどもお伝えしたように多くの人がここまで考えていません。薄い考えで婚活をしています。
だから、婚活難民が増えていく一方なんです。
あなたはどんな結婚観を持っているでしょうか?
なぜその結婚観を持っているのでしょうか?
また、それを捨てることはできますか?