婚活中に食の価値観を知るためにできること
あなたは食へのこだわりは持っているほうですか?結婚するにあたって「食の価値観が合うこと」はどれくらい大事なことでしょうか?
仮交際終了理由の中に「価値観が合わない」というお断り理由はよくあるのですが、価値観といってもいろんな種類の価値観があります。
結婚観、仕事への考え方、LINEのやり取りに関する価値観、新居の考え方、結婚式の考え方、子育てや教育に関する価値観など、様々なものがありますよね。
今回は、そんないろんな種類がある価値観の中で「食」にフォーカスをおいて、どうすれば婚活でお互いの「食価値観」をすり合わせられるようになるかを探っていきます。
食の価値観は結婚の大切な要素?
こんなアンケート結果があります。
パートナーと食の好みは合っている?(既婚者)
引用:ウーマンエキサイト
どちらかというと合っていると思う 39.2%
どちらともいえない 18.7%
合っている 16.6%
あまり合っていないと思う 7.6%
合わないと思う 7.6%
その他 3.0%
「合っている」と答えた人をあわせると約55%となり、半数以上は、「パートナーとの食の好みは合っている」と考えているようです。
さらには、こんなアンケート結果もあります。
男性は食の好みより「金銭感覚」、女性は金銭感覚より「食の好み」のほうが大事
引用:PRTIMES
面白いですね。
あくまでも傾向という話ですが、男性女性の性質によるものでしょうか?男女平等とはいえ、まだまだ男性が働き、女性が食事を作るという文化があることから、男性は自分が働いて稼いだ金の使い方を大事にし、女性は自分が作る料理の価値観を大事にするようです。
婚活している人が抱く理想の結婚像
理想の結婚像を想像するとき、おそらく、9割以上の方が「一緒にご飯を食べる風景」を思い浮かべると思います。
テレビを見ながら一緒のご飯を食べて、一緒のタイミングで笑う
仲がいい感じがしていいですよね。
ということは、あえて言葉にはしないかもしれませんが、少なからず「食」は結婚生活において重要なパーツであることはたしかと言えるでしょう。
独身だとご飯を一人で食べることが多いです。それってやっぱり寂しいときがありますよね。
一人ご飯が死ぬまで続くと考えると耐えられない人も多いのではないでしょうか?
結婚生活が危ぶまれる食の複雑化
ただ、昨今けっこう食の複雑化が激しいです。
一昔前までは朝昼晩の1日3食が主流でした。でも、今は人によっては朝ごはんを食べなかったり、自作ドリンク飲んで終わり!という人もいます。
18時以降は食べないという人や白米は食べず玄米のみ、パンが主食、完全食というものまで出てきて、本当にいろんな食の摂り方が増えてきています。
そもそも男女でも食べる量や味の好みにも違いがあるため、もはや自分と同じ食の好みを持ったパートナーを見つけるのは、砂漠でオアシスを見つけるぐらい難しいことかもしれません。
また、自分は特に食のこだわりがないという人もいるでしょう。だからそんなに結婚生活において食は重要ではないと考える方もいると思います。
でも、相手も同じとは限らないですよね。
もしかしたら、相手は食にメチャクチャこだわりがあるかもしれません。
また、食の価値観といってもさらに3つに分けることができます。
- 食事スタイル
- 味の好み
- 食材
1つ1つ見ていきましょう。
食事スタイル
食事スタイルは「1日何食か」「主食はなにか」などのことを言います。
味の好み
暑い夏には冷やし中華が食べたくなりますよね。
でも、冷やし中華は酢醤油、ゴマだれ、味噌だれなどがあります。
たとえば、自分は酢醤油派。でも相手はゴマだれ派だったらどうしますか?
飲食店なら好きなものを1品1品頼めばいいですが、家庭で食べる場合はどうしますか?わざわざ2種類の味を買いますか?
味噌汁もいろんな好みがあります。赤味噌、白味噌、合わせ味噌、濃い味、薄味。
もしも、自分が赤味噌派で、相手が白味噌派だったらどうしますか?
味噌は頻繁に消費するものではないので冷蔵庫の中のスペースは取りますが、赤味噌・白味噌両方買って、別々の味噌汁を作りますか?
白米は硬めが好き?柔らかめが好き?
コロッケやメンチカツはソース派?醤油派?
本当にいろんな味がありますよね。
食材
食材もこだわる人はこだわります。
中国産でも安ければいい人もいれば、中国産は絶対にイヤだという人もいます。気にしたことがない人もいるでしょう。
また、無添加やオーガニックにこだわる人も多いでしょう。
女性が健康のために多少お金がかかっても無添加にこだわるとします。でも、男性はそんなことにお金使うなら遊ぶことにお金を使おうよというタイプだったとします。
もーバチバチですよね。
お互い仕事をしている場合、一緒に住んだらお昼はお弁当にするのか、それとも買い続けるのかもこの先待っている出来事です。
ご覧いただいた通り、価値観の中でも食があり、食の価値観の中でもここまで細かく分けることができます。
正直、ここまで考えると面倒くさいですよね。でも、交際相手と結婚生活を考えるのではあれば、無視はできないのではないでしょうか?
結婚生活において価値観をどこまで追求するか
自分と食の価値観がすべて一緒という人はいないでしょう。
細かいところまでこだわっていたら、一生婚活することになります。結婚できない婚活をしていても意味がありません。
でも今回、「たしかにそこまでは考えていなかったかも」という気付きがあったのではないでしょうか?
結婚生活は実際に結婚してみないと分かりません。
結婚してからの食生活も実際どんな感じになるのか想像もつかないでしょう。
ちなみに、「旦那がシンクの三角コーナーに生ものを捨てて放置したまま。それをお風呂入った後に片付けることになる私の気持ちを考えろ!」という女性の不満も多いので、男性の方は覚えておくといいでしょう。
食に関して、細かいことを気にしてもキリがないことがお分かりいただけたかと思いますが、じゃあ婚活中にどんなことに気を付けておけばいいかというと、2つです。
考えを決めておくことといろんな食に触れてみること。
食価値観をどこまで追求するか考えておく
今回、リアルな食生活をイメージできたかと思いますが、おそらく婚活中にここまでリアルに想像できる方はいないでしょう。
なので、結婚後の食生活はどこまで自分の中で大事なのかを考えておきましょう。
たとえば、味。相手に合わせていい味とこれは譲れないという味があると思います。だいたい夫婦喧嘩のもとになるのは、
俺はもっとこういう味が好き
じゃあ自分で作れば?
なんですが、味の好みが似ているに越したことはないでしょう。
でも、中でも好きじゃない味付けきっとあると思います。
それが美味しければなんでもいいと思うタイプなのか、自分に合わせてよタイプなのか、もっと違う提案があるのか、はたまたそんなことはどうでもいいタイプなのか、あなたと一緒に食事できれば幸せタイプなのか。
人は本当に様々なタイプがいます。もちろん、結婚後に分かることも多々あります。
あなたは食に関して、どういうスタンスですか?
相手にはどういうスタンスを求めますか?
食価値観に触れられるようにいろんなものを食べに行く
「仮交際、真剣交際では何回デートに行けばいいですか?」
これに答えはありません。行けるんだったら毎日でも行ったほうがよくて、いろんなものを一緒に味わったほうがいいです。
「言うても、食はそんなに違いはないでしょう」と軽く思っていたら痛い目に遭います。
え、料理するときは手袋をしないと怒られるほど潔癖症だったの?
と驚いたとしてもあなたの責任です。
- 人はなぜか自分は大丈夫だろう
- 相手もだいたいは自分と同じだろう
という思い込みがあります。
でも、30年40年50年、それぞれ違う世界で生きてきた人同士が婚活しているんです。もはや、アレルギーが出るほど違うものばかりと思っておいたほうがいいでしょう。
確かに結婚後知ることも多いですが、「え、そうだったの!?」とならないためにも、デートでいろんなところに行き、いろんなものを一緒に食べましょう。
夫婦生活は一緒に食を楽しめたほうが絶対に幸せです。
高級料理店デートの2つの落とし穴
いろんなお店を巡る中で、高級料理店に行くこともあるでしょう。交際中、せめて1回はお会計が2万以上はいくお店に行ったほうがいいです。
行ったほうがいいというよりかは、男性なら好きな女性を喜ばせたいという気持ちになるため、素敵なお店に連れて行こうという心理になるのが普通です。
逆にいうと、女性は1回も雰囲気の良いお店に連れて行ってもらえないのなら、男性の気がないか、かなりの鈍感かどちらかでしょう。
仮にお金がなかったとしてもちょっとがんばろうとするのが男性の心理
ただ、実は雰囲気の良い高級料理店には落とし穴があります。
それは、感情の入った深い話ができないこと。
深い話ができない
どういうことかというと、高級料理店でなくてもコース料理を出してくれるお店はたくさんあると思います。
そういうお店はどのように食事を運んでくれるかというと、「順番+説明」があります。
もしかしたら、あなたも経験があるかもしれませんが、実はこの順番と料理の説明が2人の雰囲気の邪魔になってしまうことがあります。
でも、仕方ありません。料理の説明をするのがお店の仕事です。
「今回は説明はカットでお願いします」と言うわけにもいきません。
食事がスタートして、最初は料理に見惚れて、食べ物の話になるでしょう。でも、コースの中盤から雰囲気も温まってくるので、込み入った話もしたくなります。
次の料理が運ばれてくるまでタイミングを見て聞いてみよう、話してみようと考えていることもあるでしょう。
でも、そんなときに
「失礼します。北海道産ジャガイモを使ったヴィシソワーズでございます。コチラ、中にはイタリア産の…」
と次の料理が運ばれ、説明が始まるのです。
特に日本人は他人の目線も気にする人種なので、店員さんに話を聞かれたらイヤだなぁと感じます。
でも、お店側としたら、2人がどれくらいのペースで食事しているかを逐一確認し、タイミングを見て次の料理を運ぼうとしています。いわば、スナイパー目線。
仮に雰囲気が良いお店だから深い話をしようと思って、中盤あたりや料理と料理の間のタイミングを考えていても、お店側はどのペースで料理を運べばストレスなく食事を楽しんでもらえるかということを考えて料理を運んでいるので、けっこう真逆の静かな戦いが繰り広げられていることになります。
ようやくすべての食事が終わり、デザートと紅茶の時間になったら落ち着いた話ができます。
でも、今度気にしないといけないのはお店を出る時間。
あなたは落ち着いた話をしたい。でも、お店側は回転率を上げたいので早く帰ってもらいたい。
店員さんもチラチラこちらを見るようになります。
やっぱり、最後まで静かな攻防は続くことになるのです。
なので、いろんな料理を食べるために、楽しむために、雰囲気の良いお店を選ぶことは大切ですが、意外と深い話ができなかったりします。
相手の本音が見えない
また、雰囲気の良いお店はたしかに料理が美味しいですが、味が自分に合わなかったとしても「美味しい」と言わざるを得ません。
特に男性がご馳走する場合、女性は「これはちょっと自分の口に合わなかったです」とは言えないですよね。
だから、意外と本当の好みを知ることができなかったりします。
人が美味しいものを食べるときって本当に美味しそうな顔をして、それが男性でも女性でも可愛かったりしますよね。そんな顔さえ見ることができないので、雰囲気の良いお店や高級料理店は頻度が大事です。
毎回毎回高いお店だと女性は喜んでくれると思いますが、金銭的にもキツイし、お互いの素も見せられなかったりします。
ほとんどの人が望むのは、そこらへんのなんともないお店や近所の居酒屋でも楽しめるような気を遣わない仲の良い夫婦ではないでしょうか?
じゃあどんなタイミングでお店のランクを上げたり下げたりすればいいのか、女性は自分からどんな提案をすればいいのかなどは担当カウンセラーと相談しましょう。
食の価値観でやってはいけない
最後に、食の価値観についてやってはいけないことをお伝えします。
それはなにかというと、相手を否定することです。
たとえば、
お味噌汁は赤味噌が好きです
え、赤味噌とかあり得なくない?
極端な例ですが、やっぱり相手の好みや価値観を否定するのは良くないです。
相手の好みや価値観を否定してはいけない
そもそも、他人なんて最初からあり得ない存在です。異世界で育ったもの同士、意味が分からないこともたくさんあります。
その環境下で婚活していることを忘れないようにしましょう。
また、細かいことをイチイチ真剣に悩む必要はありません。
「そっかー、相手はお味噌汁は薄味が好きなんだー。えー、結婚した場合どうなるの?」「そっかー、朝はパンを食べることが多いんだ。自分はご飯派だけど、合わないのかな?」
このようにイチイチ真剣に悩んでいたら、結婚できなくなります。
そこで重要になってくるのが、どんな考え方を持ち、どんな工夫をするかです。きっと解決策は何通りかはあるでしょう。
結婚するにあたって、こだわりを捨てざっくばらんな人になることもけっこう大事!
いい意味で「適当な人」になりましょう。
まとめ
今回は主に、結婚するにあたっての「食の価値観」について触れてきましたが、考えたことがなかったことも多いのではないでしょうか?
まず大事なのは、どんな結婚生活を送りたいか、自分はなにに幸せを感じるか、そのためにはどんな相手だったらいいのかということ。
世の中には、好みが合わないから夕食は別々で食事を作る夫婦もいます。
果たしてそれは幸せと言えるのかは人それぞれの形があると思いますが、あなたが結婚に失敗したくないのであれば、今のうちから今回のコラムを参考にあらゆるこを想定して、覚悟しておきましょう。