結婚相手は価値観が合う人よりも話し合いができる人が良いと言われる理由
まず初めに騙されないようにしてください。「結婚相手は価値観が合う人がいい」「話し合える人がいい」どちらも正しいことを言っていますが、絶対ではありません。
時と場合と人によります。
たとえば、週一は応援しているチームのサッカー観戦に行くという熱狂的なサポーターであれば、サッカー好きの相手がいいかもしれません。でも、「自分は親からDVを受けてきた」ということであれば、心から話し合えて味方になってくれる相手がいいでしょう。
このように『結婚相手は〇〇』というのは1つのコンセプトでもあり、プロパガンダの一種です。100%絶対ではありません。
プロパガンダとは、特定の考え方や意見、価値観、行動を多くの人に広めたり、それに影響を与えたりするための情報やメッセージを発信する活動のことをいいます
今の時代、最も大事なのは、自分の頭で考えること。
「それもプロパガンダだろ!」と言われてしまえばそれでお終いなのですが、とはいえ、どんな人が自分には合っているんだろう?と気になることもあると思います。
婚活をする中、あなたも一度は『結婚相手は価値観が合う人よりも話し合いができる人が良い』という言葉を聞いたことがあるでしょう。この理由について結婚相談所でも触れられない一歩踏み込んだ内容を織り交ぜつつお伝えします。
結婚相手は結果論でしかない
冒頭でもお伝えしたように、
- 結婚相手は価値観が合う人がいい
- 話し合える人がいい
これらはどちらも正解ですが、結果論でしかありません。
「結婚相手はこんな人がいい(こんな人がよかった)」
この言葉は、結婚した人が相手に対して充足感、または後悔があるからこそ出てくる言葉です。
「この人で本当にいいのか分からない」
婚活している人はよくコレで悩みますが、その答えは結婚してみないと分かりません。もしかしたら、結婚している人でさえまだ分からないかもしれません。
それは、下記の既婚者100人アンケートでも見えてくることですが、あなたにはどんな結婚相手がいいのか。冷たく言うのであれば、そんなのは結婚してみないと分からないことなのです。
むしろ、結婚したら「自分はこの人でよかったんだ」と思い込むしかありません。パラレルワールドをいくつも持てて、Aの世界ではこんな人と結婚してる、Bの世界ではこんな人と結婚生活を送っている、Cの世界では…と、行き来できるのであれば比較ができるので、自分にとって本当に良い人が分かると思います。
でも、そんなことはムリじゃないですか。
ということは、結局どんな人と結婚しても不満や妥協が生まれることが分かります。
仮に、婚活している人が
- 「結婚相手は価値観が合う人がいい」
- 「話し合える人がいい」
と言っていたとしても、結婚したことがないのでそんなこと分からないですよね。あくまでも、願望でしかありません。
価値観が合う人 vs 話し合える人
早く好きになるのは価値観が合う人
でも、人間は感情で動く生き物なので、どちらのほうが先に感情が動くかといったら、価値観が合うほうです。なので、価値観がバチッと合うほうが双方が早く好きになりやすい。
だから、価値観マッチングが流行っていたりします。
あなたもきっとそうではないでしょうか?あなたの好きな映画、ドラマ、食べ物…「自分も好きです!」と言ってくれた人がいたら、嬉しいですよね。
この時点ですでに「嬉しい」という感情が芽生えている
逆に、「なんで好きになったんですか?」「いつぐらいからですか?」「私はコレが好きなんですけど…どうですか?」という会話は確かに話し合うことはできていますが、まだまだ感情が動くのが後のような気がしますよね。
だから、婚活KOKOでは、「理解と共感をしろ」「承認欲求を満たせ」と伝えているのですが、ちなみに、マッチングアプリで女を騙すヤリ手や結婚詐欺師などの人を騙すことに長けている人は、
- 人に対して理解と共感
- 人の承認欲求を満たす
コレらのスピードがものすごく早いです。だから、人の心にスッと入り込むことができて、コロッと騙すことができるのです。
価値観が合う人も話し合える人も一緒
どちらのほうが2人の関係が弾むかといったら、価値観が合うほうなのですが、ただ、本質は同じ。
価値観が合うということは、話し合いができるということであり、話し合いができるということは価値観が合っているということですよね。
「この人はこうだから価値観が合う」「この人はこんな面があるから話し合いができる」というふうに、婚活をしている人は、偏った解釈を持ち、出会う人を枠にハメたがりますが、実際はあんまり意味がなかったりします。
なぜなら人は、200面体のようにいろんな面があり、ミルフィーユのように何層も持ち合わせているからです。
もしも、大したコミュニケーションも取れていない時点で人をサバくことに高揚感を覚えているのであれば、結婚の本質を見失っている証拠なので注意しましょう。
異性に対して偉ぶるな
結婚相手としてなり得る人
キッカケとして、価値観が合う人や話し合える人を選ぶのはいいですが、大前提としてコミュニケーションが取れる人を結婚相手にするべきです。
- 会話のペースが合わない
- 話のズレ
これらの理由は、お見合いお断り理由として多いものですが、婚活ではまずコミュニケーションを取れる人に感謝したほうがいいです。
- 当たり前に話をしてくれる
- 当たり前に話を聞いてくれる
- 当たり前にLINEをくれる
婚活ではこの「当たり前」ができる人がまーーー少ない
そう思いませんか?もはや、当たり前ではありません。
婚活期間によってバラバラですが、まともにコミュニケーション取れた人があなたには何人いましたか?という話ですよね。だからこそ、コミュニケーションが取れる人にまずは感謝したほうがいいです。
コミュニケーションを当たり前に思わないこと
自分に話をしてくれる人、自分の話を聞いてくれる人、自分とLINEしてくれる人、デートに誘ってくれる人、デートしてくれる人、むしろ、絶滅危惧種だと思って大事にしましょう。
仮にコミュニケーション取れたとしても恋愛のようにドキドキワクワクはないかもしれません。好みのタイプではないかもしれません。
でも、コミュニケーションを取れること自体が大前提をクリアしているので、あとは、今後のあなたと相手次第。
まだ感情が動かないだけで、感情が動く可能性は十分にある
あとは工夫していくことが婚活には求められます。
逆に言うと、仮に相手がイケメンや美人だったとしてもコミュニケーションが取れないなら辞めておいたほうがいいでしょう。たしかに最初は出会えて嬉しいと思いますが、コミュニケーション不足が続くなら心が満たされません。
- 絶対にイケメンがいい!
- 絶対にモデルみたいな人がいい!
とフルコミットできる人ならいいと思いますが、表面的な婚活をしても結局後悔することになるでしょう。
逆算で見る結婚相手の基準
さて、大前提としてコミュニケーションが取れる人を結婚相手にするべきとお伝えしましたが、それには理由があります。
人は変わる
自分も含めて人は変わります。人は変わるということは夫婦の形も変わっていくということになるのです。
特に、子供を望んでいる人は覚えておいて損はないと思いますが、子供がいないときの夫婦関係と子供がいるときの夫婦関係はほぼ100%の確率で変わります。
なぜ変わるかというと、人は愛情の絶対量は増えないという説があるからです。
愛情の絶対量は増えない説
結婚するときは仮にお互いの愛情度が「10」だったとします。
2,3年後に赤ちゃんが産まれました。そうなるとどうなるかというと、まず女性側から男性側に向ける愛情度が減り、その分、子供への愛情度が増します。図で表すとこんな感じ。
あくまでも参考程度に見ていただければと思いますが、女性は自分の命と赤ちゃんの命をかけて赤ちゃんを産みます。そりゃ〜夫よりも子供になるのは当然ですよね。
その姿を見て、男性も子供への愛情に目覚めます。
でも、「10」という愛情の絶対量は増えません。なぜなら、人はそんなに余裕があるわけではないからです。
パートナーに愛情度10、子供にも愛情度10、仮にコレができたとしても自分の身が持ちません。明らかにキャパオーバーなので、頑張りすぎてしまいます。
また、男性は奥さんが子供に愛情を向けるようになると、愛情度10向けられていたときと愛情度2向けられているときの今と比べて寂しくなってしまい、減ってしまった愛情度8を他の女性から与えてもらおうとします。
これが俗に言う、浮気。
じゃあ、女性は男性の愛情度が減っても平気なのかというと、平気なんです。むしろ、「私ではなく子供ができたんだから自分と一緒に愛情を子供に向けてくれ」と思うようになります。
また、自分が産んだ赤ちゃんからも愛情を受けている感覚になるそうです。母性本能の一種なのでしょうか。
現に、女性は赤ちゃんを産むと性欲が薄まり、その理由は赤ちゃんに対しての愛情が芽生えて満たされるからという説もあるくらいです。それだけ、妊娠&出産して育てるというのは神秘的だそう。
でも、男性はお腹を痛めたわけでもないので、その感覚はありません。
ココで大きなヒズミが生まれます。
あくまでも子供ができたパターンであり、一説ですが、比較的男性は、奥さんに今まで向けられていた愛情度10が減ると満たされなくなり、子供に愛情を注いでもリターンが少なく、愛情に飢えるようになります。
女性は男性から向けられていた愛情度10が減っても子供がいるのでそれだけで満たされます。
なので、略奪愛をしやすいのも浮気をしやすいのも「子供がいる男性」ということになります。ココで悪い女性は、「そうか、子供がいる男性を狙っていこう」と閃くことでしょう。
夫婦の形が変わるという本当の意味
あなたがしようとしている結婚がどんなものか、なんとなくイメージできたでしょうか?
婚活している今はピンとこないかもしれませんが、数年後、「おいおい、婚活KOKOの言っていた通りだな」と驚く日が来ると思います。
仮に子供がいなくても時が経てば夫婦の形は変わっていくものですが、決して恐れないでください。もしかしたら変化が激しい現代では、夫婦の形が変わらないといけないのかもしれません。
そのように考えることもできますが、パートナーに対しての愛情度10のときもあれば、7のときもあって、3のときもあります。逆にパートナーからの愛情度も10のときもあれば、1のときだってあるのです。
そんな状況でも耐え忍ぶのが結婚というものなのですが、じゃあ乗り越えていくためにはどうすればいいのか。
結局、コミュニケーションなんです。
結婚して3年、5年、10年、30年でも、お互いコミュニケーション取っていって、一緒に乗り越えていくことがあなたとパートナーにも求められることなのではないでしょうか。
人ってやっぱりそんなに完璧じゃないんです。意外とモロくて、弱くて、情けないもの。簡単にパートナーのせいで落ち込んだり傷付いてしまいます。
でも、欠けたものを埋めてくれるのもパートナーしかいないんです。
だから、普通に会話ができるって有難いこと。連絡を取り合えるってステキなこと。コミュニケーションが取れるってもはや奇跡。
そのためにはまずあなたがコミュニケーションを取れる人であることが大事!
たしかに婚活でもLINEできているしデートもできているけど、気持ちが追いつかない…という相手っていると思います。そんなときは工夫して今までとは違った付き合い方をしてみてください。