家庭崩壊のよくある構図3選|婚活中に知っておきたいリスクと防止策

結婚生活は幸せに満ちたもの。そんな理想を思い描いている方も多いのではないでしょうか?しかし、現実には結婚後にさまざまなトラブルが発生し、それが家庭崩壊につながるケースも少なくありません。

たとえば、家事や育児の役割分担、義両親との関係、さらには浮気や不倫など、結婚後に直面しやすい課題が原因で、実際に多くの夫婦が苦しんでいます。これらは他人事ではなく、あなたにも起こり得る現実。

では、こうしたリスクをどのように回避すれば良いのでしょうか?今回のコラムでは、家庭崩壊を招く3つの典型的な構図を詳しく解説し、婚活だからこそできる対策をお伝えします。

目次

家事育児の役割分担が家庭崩壊を招く

あなたもよく聞くと思いますが、家事育児の役割分担の不平等さ。おそらく、ココになにも不満を持っていない夫婦のほうが少ないでしょう。

子供が生まれるとガラッと家の中の環境が変わります。よくある事例としては、赤ちゃんが産まれた後の話。

まず、赤ちゃんは産まれた後しばらくは3時間おきに母乳をあげます。理由は、赤ちゃんの脱水症状を防ぐためや母乳を出さないとおっぱいが痛くなる乳腺炎になってしまうなどのいろんな理由がありますが、夜中も同じ。どれだけ疲れていても眠くてもお母さんは起きないといけないのです。

お母さんに休みはない

その際でも男性が泥のように眠っていれば問題ありませんが、赤ちゃんが静かに母乳を飲むわけがありません。すぐ起きる、すぐ寝る。そんな自分の思うように動くぬいぐるみではないので、お父さんでもある男性もぐっすりは眠れないでしょう。

それを気遣って、別々で寝ようと奥さんが提案したとします。男性は奥さんの提案のおかげでぐっすり眠れるようになります。じゃあこれで解決かというとそうではありません。

土日の休みの日がありますよね。休みの日は今度は自分が赤ちゃんの面倒を見て、奥さんを寝かせたほうがいいです。土日の午前中に公園に行ってみてください。子供の面倒を見るお父さんで溢れかえっています。

でも、ついやってしまいがちなのが、

「仕事で疲れているから寝かせてくれ」

この言葉は一生封印したほうがいいでしょう。

奥さんからしたら「一緒に子育てする姿勢はどこにいってしまったんだろう」です。漠然とした孤独感を覚え、それが怒りに変わっていくのです。

2人で望んだ子供なのに子供のせいで家庭崩壊、なんていう悲しい結末を迎えてしまうのはイヤですよね。

男性が仕事できるのは奥さんが子供を見ているからであって、女性が子育てに専念できるのは旦那さんが働いているからです。どっちが偉いとか大変とかはありません。どっちかというと、命を育てている子育てのほうが大変。

でも、そんな優劣をつけることになんの意味もないのです。2人で背負い、2人で苦しむ。それが夫婦なのではないでしょうか?

ただ、実際赤ちゃんができて生活をすると、大事なことを忘れてしまいます。「自分のほうが大変、あなたはなにもやってない」とお互いがお互いを責めるようになってしまうのです。

すぐに離婚まではいかないかもしれませんが、セックスレスになり家庭崩壊するのも時間の問題でしょう。

ちなみに、これを読む男性で「じゃあいつ休めばいいの?」と感じた方もいるかもしれませんが、子供ができたら休みなんてありません。365日フル稼働。それが命を育てるということなのです。

義家族との関係が家庭崩壊を招く

相手の親、自分の親が原因で夫婦関係がほつれていくということも珍しいことではありません。特に地方のほうは家と家の繋がりが強くなるケースがほとんどなので、上手に釣り合わないと結婚生活は長く続きません。

たとえば、親の干渉なんていうのは本人には自覚がないので困ったものです。

月1回は家に料理を作りに来る、なんていう風景は一見仲良く見えますが、ずっと続くと負担でしかありません。女性からしたら月1回自分の家に相手のお母さんが来るとか絶対イヤですよね。なんかチェックされているようで気が気がじゃないですよね。

でも、男性はなんとも思っていなかったりします。

また、自分たちの赤ちゃんができるとお互いの親からしたら孫ができるわけです。「孫」というのはどうやら特別な存在らしく、息子や娘よりも孫というのは不思議なパワーを持っています。

孫ができたから頻繁に家に行く、「孫を連れてきて」と毎週のようにせがまれる、なんてことも珍しくありません。

自分たちの親がどう変わるのか、それは結婚してみないと分からないし子供が産まれてからじゃないと分からないですよね。

また、やっかいなのが自分たちの親というのは古い時代を生きた人間で、凝り固まった価値観や古臭い考えを持っていることが多く、新しい概念や考えを受け入れることができません。

なので、たとえば、「月1回も家に来なくていい」というと、「なに言ってるの!私のときは当たり前だったのよ。そんなこと言われて悲しい」と昔の時代と比べてすぐに自分が傷ついた被害者のような感じになります。

でも、あなたが婚活をして結婚するということは、特殊な親世代を相手にするということでもあるのです。正しいとか間違っているとかではありません。

実際、親のせいで結婚できないという方も多く、相談を受けることがあります。

自分の親や相手の親のせいで家庭崩壊するってたまんないですよね。

結婚したら、というより、結婚を決めた相手ができたら一番に優先しなければいけない人は目の前の人になるということもぜひ覚えておいてください。

浮気や不倫が家庭崩壊を招く

婚活の最大のリスクについてKOKOコラムでは初めてお伝えするのでぜひご覧ください。

浮気や不倫が家庭崩壊を招くというのはよくあることです。現代はもはやよくあることと捉えたほうが自然かもしれません。これは相手の浮気や不倫もそうですが、あなたも決して可能性がゼロではない。

というのも、恋愛と結婚は別物、恋活と婚活は別物という話をよく聞くことでしょう。恋愛がしたくて婚活しているのか、結婚がしたくて婚活しているのか、これはやはりハッキリさせないとうまくいきません。

目的やゴールが違うと考え方もやり方も大きく異なってくるからです。

じゃあ、相手を好きになれないのに結婚ができるのかというと、おそらくほとんどの方がムリでしょう。だから、決め手に欠けてなかなか結婚に至らないという方が多いのですが、結婚は生活なので、一緒に生活していけるかが大事です。

こんな合理的な考えで結婚相手を決めたり、自分が納得できるように決め手を考えて半ば強引に自分を「これでいいんだ」と洗脳して結婚を決めたりすることもあるでしょう。

婚活はどちらかというと、恋愛のように感情が先行することはないかもしれません。でも、実はココに婚活の最大のリスクが隠されています。

それはなにかというと、結婚後、恋愛感情をわずかでも感じた相手にコロっといってしまう可能性です。

本来、

  • 「この人素敵」
  • 「この人でいいかも」
  • 「結婚ってこんなものかな」

そんな感情が湧けば結婚なんて十分です。なにも必ずしも「コレだ!」という決定打がなくても結婚できます。

婚活している人は、結婚するための自分が納得できる理由が欲しいだけ

でも、恋愛のように強い感情がなく結婚したら、結婚後、別の相手に好意を感じたときに、感情を抱いたほうが正解なのかもしれないという迷いが生まれます。

それはなぜか。気持ちの変化量が大きいほうが自分にとってベストな選択だと人は思うからです。これを「プロスペクト理論」といいますが、動画で詳しく解説していますので、気になる方は別のコラムをご覧ください。

恋愛結婚でも同じリスクは当然ありますが、もしも結婚後ステキな人が現れた場合、意外と簡単になびいてしまいます。それは奥さん旦那さんにも可能性があるし自分にも可能性があります。

結婚しているんだから浮気なんて有り得ない。それは紙面上での話なだけであって、感情で人は動きます。

婚活は確かに冷静に考えることや形式的に進めていかないといけないことも多く、結婚が先に待っているから効率的で、順序やテンポよく進めることができて、一緒に困難も乗り越えていきながら結婚に至ることができる点はスゴく魅力的です。

逆に、恋愛だと感情が先行しているので、そんなに重く受け止めないで考えないでも「私たちは愛し合っているから結婚もなんとかやっていけるでしょ!」と大したイカダも作っていないのに大海原に出航するようなことをしてしまいます。

だからその後も補強とかリニューアルとかしないでドボンと溺れる夫婦が多いのだと思いますが、婚活は婚活で相手にも自分にも感情面のリスクがあることを覚えておいたほうがいいでしょう。

家庭崩壊の防止策

では、

  • 家事育児の役割分担
  • 義両親との関係
  • 浮気や不倫

これらを防ぐためにできることはなんでしょうか?1つ1つポイントに分けてお伝えします。

防止策その1 育む精神があるのかを見極める

まず考えられるのが、家事育児分担についてどう考えているかを話し合うことですね。これは大前提ですが、人は嫌われたくないので、基本良いことしか言いません。

そして、家事育児は実際に生活してみないと分からないし子供が産まれてからじゃないと分かりません。

だから、結婚はけっこう怖いことにチャレンジしようとしているのですが、相手に育む精神があるのかは結婚前にある程度見極めることができます。

2人の関係性は育んでいくもの。愛は育んでいくもの。

この姿勢がお互いないと結婚は続きません。じゃあどのように見極めていくかというと、ありきたりな方法よりも今回はちょっと角度を変えた方法をお伝えします。

それは、ノープランデート。

本来良くないとされていますが、仲良くなってきたら、「今日は1日ノープランで行き当たりばったりで楽しんでみない?」と提案してみるのも面白いですよね。

一番いいのはノープランで海外に行くことですが、それはなかなか現実的ではないので、1日ノープランデートを味わってみてください。

これのなにがいいのかというと、そもそもこういうことを楽しめる人なのか、どんな楽しみ方をするのか、どんな感情になるのか、いろんな面を知ることができます。

また、「今日はあなたがやりたいことを全部しよう。明日は私がやりたいことを全部しよう」こんなワガママデーがお互いにあってもステキなのではないでしょうか。

防止策その2 相手の親に会う

結婚相談所で活動するのであれば、成婚退会前に双方の親に会うことをオススメします

それはなぜかというと、あなたが一番悔しくて悲しい思いをするのは、どっちかの親のせいで成婚退会後に破談になることだからです。

こんなことになったら時間もお金も労力もすべてがパー。でも、実際は知られていないだけで多いケースです。

だから、最低でも1回はお互いの親と一緒に食事したりする時間を設けたほうがいいです。

最低でも1回は親に会う

ただ、難しいのはどちらの親も良い格好をすること。自分の子供が結婚できるかもしれない相手と会うのです。そりゃ〜良いことしか言いません。

本性を見破るのはなかなか難しいことですが、でも逆に親に会わないで成婚退会するのはけっこうギャンブルだと思いませんか?

防止策その3 感情が強くなるように努める

婚活で結婚する場合は、結婚後の浮気や不倫の可能性がグンと高くなるというリスクについてお伝えしましたが、やっぱり婚活でもお互いの感情はムシできません。

「婚活なのでお互い感情なしで合理的に進めていき、合理的に結婚しましょう」という話で進むのであれば問題ないと思いますが、なんだか冷え切った結婚になりそうですよね。

恋愛のように熱狂的に好きになることは難しくても、相手を好きになる。自分のことを好きになってもらう。これは婚活においても大事なことです。

婚活だからといってサボっていいことにはならない!

なのに、最初から諦めている人さえいることにとても残念に思います。

  • 適当にプロフィール写真やプロフィールを作成する
  • 適当な格好でお見合いする
  • 暴言を吐く
  • やる気のない言動を取る

こんな人を好きになろうと思ってもムリです。

自分や相手の感情が高ぶるように工夫や努力、意識をしてみてください。

幸せな家庭を築くために

今回お伝えした3つの防止策は、婚活だからこそできることです。恋愛結婚だとどちらかというと、特に話し合いもしないし勢いでなんとかなる気がするし多少なぁなぁでもいいような気がしてしまいます。

また、「こんないろんなことを考えながら婚活しないとダメなの?」と感じた方もいるでしょう。

逆にいい年した大人がちゃんと考えないで婚活している昨今の婚活市場に問題があります。まだまだ見ているポイントが浅い。やっていることが浅い。

幸せな家庭を築くためには今回お伝えしたポイントを踏まえながら、自分で工夫して乗り越えていきましょう。

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この記事を書いた人

小崎真作のアバター 小崎真作 婚活KOKO 執行役員

2020年、奥さんが壮絶な不妊治療を経て妊娠。切迫早産の危険性があり転院や入退院を繰り返したのち、無事娘を出産。
2023年、再び奇跡が訪れたが再度切迫早産の危険性があり奥さんが2ヶ月入院しその間ワンオペを経験。無事息子が誕生。現在は2人の子供の育児と仕事に奮闘中。

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