結婚相談所で破談のリスクを極限まで抑える方法
先に結論から言ってしまうと、結婚相談所でもマッチングアプリでも破談のリスクはあります。
恋愛でも当然、結婚間近で破談になることがあります。
結婚後も離婚の可能性が無くなることはありません。
つまり、
破談というのはだれにでも起こりうる可能性があるということ
結婚している相談所のカウンセラーだって離婚の可能性がゼロではありません。このコラムの筆者でさえも例外はありません。
破談・離婚の可能性というのは普段は見えません。でも、ある日、足元を見るとニョキニョキっと生えているもの。
私たちはそのニョキニョキと生えてくるものに気付いて、モグラ叩きのように叩いて、無くしていかないといけません。
そのニョキニョキに気付かなかったり、放っておいたり、「相手のせいだから相手が叩いて無くすべきだ」と思って待っていたりすると、いつしかデッカくなって壁になり、前に進めなくなってしまいます。
でも、難しいのはそのニョキニョキは息を潜めるように潜っていること。
一生出てこさせないようにすることも根を絶やすことも残念ながらできません。
ただ、生やすのを遅らせたり上手に叩く方法はあります。
今回は、だれにでも起こりうる破談・離婚を極限まで無くす方法をお伝えします。婚活している方は必ず最後まで読むことをオススメします。
結婚相談所での破談は身近な問題
婚活KOKOは15年以上の歴史があることから、本当にいろんな方々を見てきました。
お見合いのお断りや仮交際終了などは日常茶飯事ですが、真剣交際の解消、成婚退会後の破談→再入会なども珍しいことではありません。
これは、婚活KOKOに限らずどこの相談所もそうでしょう。
ただ、破談のタイミングによって受けるダメージが違います。
たとえば、真剣交際の破談はたしかに辛いことではありますが、人生レベルで見たときに、なんのリスクもありません。
かすり傷ゼロです。
むしろ、未来からの逆算で、「今のタイミングで判断できてよかったな」と思うことができます。
成婚退会後の破談も同じ。
どちらも成婚料を支払ったのに、破談になるのは時間的にもお金的にももったいないですが、まだ結婚していないので、人生レベルで見たらかすり傷程度です。
もちろん、悲しいことではありますが、新しい人に出会い、結婚できたらもうその傷は治っています。
でも、離婚の場合は違います。
すでに心は冷え切っているかもしれませんが、離婚した瞬間にバツイチになるし手続き等も面倒で、裁判になることもあります。
「離婚を経験してもいいかもしれない」とポジティブに考えている人は限りなくゼロに近いでしょう。
ただ、先にもお伝えしているように、破談は意外と身近に潜んでいるものです。
あなたの交際がなにも問題なくスルスルと進み、結婚できることが何よりですが、破談はあなたにも起こりえます。
結婚相談所における破談の代表的なパターン
では、どんな破談があるでしょうか?代表的な例を4つご紹介しますが、その中でも今回注目していただきたいのが4つ目です。
親の問題
真剣交際に入ったら親が口うるさくなった
相手の親が口を出すようになった
相手のマザコンが発覚した
など、親との問題で破談になることは珍しいことではありません。
カミングアウトの問題
真剣交際後にカミングアウトされて破談になるというケースもあります。
たとえば、
・病気
・宗教
・お金がらみ
このあたりも珍しいことではありません。
気持ちの問題
真剣交際に入っても自分の気持ちが追いつかず、悩みに悩んで真剣交際を解消するケースもあります。
または、真剣交際というステータスに憧れ、真剣交際に入ればなんとかなるだろうという期待を持っている方もいます。
結婚のことなので、気持ちの問題がどうしても大きく関係しています。
よくコラムではお伝えしていますが、婚活は「作業面」と「感情面」の両方を一緒に進めていく必要があります。
自分だけ突き進んでもうまくいきません。逆に相手だけ突き進んでも意味がありません。
擦り合わせの問題
今回着目していただきたい問題は、擦り合わせです。
実は破談の原因を紐解いていくと、ほとんど擦り合わせ不足だったということが分かります。
たとえば、カミングアウト。たしかに「言うのが怖い」「言いたくない」というのはありますが、もとを辿れば確認不足です。
気持ちの問題もそう。お互いに歩み寄る姿勢があれば、一緒に解決していくことだってできるハズです。
また、価値観の違いで破談になることもよくあります。
これももとを辿れば擦り合わせ不足なのです。
キチンと擦り合わせを行っていれば、交際を進展させることはなかったハズです。
大した擦り合わせもしていない状態で交際を進めると破談のリスク大!
破談したくないのであれば擦り合わせを極めること
擦り合わせをしていなかったり、擦り合わせしたつもりでいると、ツケが後から回ってきます。
今一度よーく考えてみてください。
仮にお互い40歳だった場合、40年交わることのなかった2人です。生まれも育ちも環境も親も考え方もなにかも違う異世界で育った2人が婚活をして初めて出会うのです。
そして、結婚へと進んでいく…。
これはハンパじゃありません。
もはや、ムリゲーです。
自分の当たり前が相手の当たり前ではないことは大いにあり、逆も然りですが、あなたが破談も離婚も経験したくないのであれば、今まで以上に擦り合わせレベルを上げてください。
これでもか!というほどコミュニケーションを重ねること
擦り合わせの重要性はご理解いただけているかと思いますが、じゃあなにを確認すればいいのでしょうか?
今回は最低限抑えたい4つの確認事項を具体的質問を交えてお伝えします。
破談のリスクを最小限に抑える4つの確認事項
お金
結婚にはお金がつきものです。
なので、お金の価値観について話し合うことは必須なのですが、意外と違う価値観を持っていたりします。
たとえば、新幹線移動は自由席か指定席か。それともグリーン車か。
安い・高いというのは人それぞれの価値観によって違います。
他にも、細かいところでいうと、外出するときの飲み物は自販機等で買うのか、それとも家から水筒で持っていくのか。
これも人それぞれの考え方がありますよね。
自分と同じ感覚ということはほぼ有り得ないと予め思っておきましょう
では、お金の価値観についてはどんな確認の仕方があるでしょうか?
普段なににお金を使ってる?
ここ5年くらいで一番お金を使ったものってなにがある?
これはもったいないなと思うお金の使い方ってある?
贅沢はなに?
ブランド品に興味ある?
買ったもの貰ったもので大事にしているものってある?
1年で貯金はいくらぐらいできてる?
今欲しいものってある?
カミングアウト
自分にも言わなければいけないことが多少なりともあるように、人にも言わなければいけないことがたくさんあると思っておきましょう。
ただ、普通はカミングアウトって怖いです。する方もされる方も怖いもの。
でも、それを乗り越えられるかが1つのポイントになります。
生まれた時から今日まですべてを曝け出す必要はありませんが、相手の立場になって考えることです。
では、カミングアウトについてはどんな確認の仕方があるでしょうか?
真剣交際までに一度は話しておきたいなと思ったことがあって…
私は今後こんなことがあると悲しくなるので、今のうちに話し合っておきたい。世間では、こんな理由で破談になる方が多いらしいけど、コレを見てあなたはどう感じる?
私に理解しておいてほしいってことってある?
真面目な話を1つ聞いてもらっていい?
住居関係
住むところは当たり前ですよね。結婚をするということは一緒に住んで生活をしていくということです。
そもそも2人が一緒に住める場所じゃないと厳しいですよね。
実は相手にはメチャクチャこだわりがあるかもしれないし、風水が大好きかもしれません。
では、住居関係についてはどんな確認の仕方があるでしょうか?
今、なんで〇〇に住んでいるの?
職場から何分くらいまでだったらOK?
住みたい場所・エリアってある?
今住んでいる家の家賃はどれくらい?
憧れのマンションとか間取りはある?
インテリアにこだわりがある?
何色調の部屋にしてる?それはなんで?
子供のこと
子供を希望するのかしないのか。どれくらいのスタンスを置いているのか。
これらはプロフィール上では分かりません。
キチンと面と向かって話合う必要があります。
実は子供が目的。実は子供はいらない。
この2人はよっぽどのことがない限り難しいですよね。
お互いどういう考えを持っていて、それはなぜなのか。確認しなければいけないことは山のようにあります。
では、子供についてはどんな確認の仕方があるでしょうか?
どんな子供時代だった?
子供は好き?なんで?
なかなか切り出しづらい話題を出してもいい?
将来的に子供についてはどう考えている?
どれくらい本気で考えてる?
なにか準備していたりする?
お父さんお母さんはなんか言ってきたりする?
破談・離婚を防ぐためにできること
仮交際中に確認することって?
破談や離婚を考え出したらキリがありませんが、会員さまや非会員さまの破談のお話を聞いていて、いつも残念に思うのが、擦り合わせ不足によって破談になってしまうパターンです。
擦り合わせ…つまり、コミュニケーション不足ですよね。
これは本当にもったいないです。
なぜなら、もっと違う展開があったかもしれないからです。
でも、婚活の難しいところは基準値がありません。
このラインをクリアしたら真剣交際に進んでいいですよ、成婚してもいいですよ、というラインが全国の相談所で統一されていません。
成婚の定義も各相談所によって違ったりします。
成婚の定義とは
これは各相談所の方針の問題なので、良い悪いではありませんが、けっこう曖昧です。
ちなみに、婚活KOKOに関しては『7つの擦り合わせ項目』というリストがあったり、成婚退会までに新居の準備や親への挨拶をしてもらったりして、ある程度のラインは見える化しています。
極力、会員さまには破談や離婚になってほしくないからです。
でも、これらはあくまでも目安で、100組いれば100通り以上の話し合いがあり、内容もまるで違います。
なので、破談・離婚を防ぐための標準化はなかなか難しいことではあります。
なるべく、会員さまには破談・離婚をして欲しくないので、婚活KOKO独自のルールを設けていますが、そこまでやる必要があるのかという声はあったりします。
ただ、あなたもなるべくGOラインをリスト化して見える化したほうがいいです。
自分なりの指標を作っておくこと
なぜなら、婚活をしているとよく分からなくなってしまうからです。「結局だれがいいの?」と分からなくなってしまうのはよくある話。
ポイントは、これでもか!というほど相手とコミュニケーションを取ることです。
抜け目がないように擦り合わせることです。
それをしないと結局安心して先に進めないですよね。
ただ、1点だけ注意点があります。
擦り合わせ時に気をつけたいこと
擦り合わせるときはどうしても相手に対して、「コレはどうなの?アレはどうなの?ソレってこういうこと?」と尋問のようになりがちです。
これは相手にとっては苦痛ですよね。悪いことをしていないのに取り調べを受けているようです。
あなたも自分ばかり聞かれたら良い思いはしないでしょう。
なので、
擦り合わせるならまずは自分がフルオープンになること!
「自分のことは一切話してくれず質問ばかりでイヤになりました」という理由で破談になることもあります。
ただし、この場合は相手は気付いていないので、イヤな気持ちになったことを正直に伝え、「今度は〇〇さんのことを教えてください」と諦めないでコミュニケーションを取るようにしましょう。
そこで相手がハッと気付いてくれれば、まだまだ可能性はあります。
婚活KOKOの会員事例
苦しいことを乗り越えて成婚していく
婚活KOKOは15年以上の歴史があることから、本当にたくさんの方々のサポートをしてきました。
過去の会員さまの中にはこんな方もいらっしゃいます。
ご家族に障害があったり、ご家族が寝たきりだったり、ご自身が病気だったり、ご両親の国籍が日本ではなかったり、世界は広いので本当に様々な事情をお持ちの方々を成婚に導いてきました。
どの方も擦り合わせを乗り越えてご成婚に至っています。
また、こんな方もいます。
女性の方で家業があったので、家業のお手伝いをしながら収入を得ている。結婚後も変わらないという。それは男性方の親御様にも説明しましたか?と聞くと、ポカンとしていた。
この状態では擦り合わせが足りていないことがお分かりいただけるでしょうか?
自己満足ではいけない
昭和を生きた方というのは、「嫁ぐ」という概念が現代とは違います。
男性の親御様からしたら、結婚したのに変わらず息子の嫁は実家の家業を継いでいる…。このことに気持ちよく思わない方たちもいます。
「え、そんな細かいことまで考えないといけないの?」と思うかもしれませんが、これが相手に立場に立って考えるということです。
相手の家族にとってそれが気にしないのであれば、全く問題ありません。でも、気にしないのかどうかは確認してみないと分からないですよね。
確認もしないで「別に大丈夫だろう」は自己満足です。
もしかしたら結婚後、それがもとでトラブルになって、お互いの家族がギクシャクする可能性だってありますよね。最悪、「分かり合えない!」と離婚に至ってしまうことだってあるでしょう。
擦り合わせるというのは、何度も話し合うこと
擦り合わせるというのは、自分からまずは自己開示すること
擦り合わせるというのは、お互いが同じ認識・解釈になること
擦り合わせるというのは、相手の立場になって考えること
擦り合わせるというのは、未来を想像して先回りすること
でも、擦り合わせはただの作業になってはいけない
まとめ
さて、今回は、結婚相談所で破談のリスクを極限まで抑える方法をお伝えしましたが、身構えてしまってはいないでしょうか?
怖くなってしまうとなにもできなくなってしまうので、考えすぎはよくないです。
すでに交際相手がいる方は、擦り合わせレベルを上げることを意識し、これでもか!というほどコミュニケーションを取り、一緒に過ごせる時間を積極的に作りましょう。
今、交際相手がいない方は、今回のコラムをイメージしながらぜひもう一度読んでみてください。
その話し合いは本当の意味での擦り合わせですか?