子育ては親のエゴか
子育てをしていると、
子供のための移住は親のエゴだ
海外旅行は親のエゴだ
という「〇〇は親のエゴだ」という言葉をよく見かけるようになります。
どんな人が言っているのか分かりませんが、ハッキリ言って『子育ては親のエゴ』です。
「親のエゴ」というのは、親が自分自身の欲望や利益、自己満足を優先し、子供の利益や幸福を度外視することを指す表現です
「親のエゴ」という言葉を子を持つ親に言うと、怒る人もいますが、子育ては親のエゴでしかないと思います。
なぜなら、子供にとっての本当の幸せというのは親でも分からないからです。
自分の子育ては正しかったのか、その答え合わせは永遠にできません。
「これでよかったんだ」と思い込むしかないのです。
子供も大きくなって親の育て方が合っていたのか分かりません。
だって、子供は他の生き方を知らないから。
同じように親は子供の人生を比べることができません。比較対象がないので、なにが良かったのか悪かったのか、分かりません。
例えば、双子ちゃんそれぞれAという保育園、Bという保育園に入れ、小学校はそれぞれ別の小学校に入れ、中学校も高校もそれぞれ違うところに入れたりしたら、比べることができるので、まだ少し良かったのか良くなかったのか分かるような気がします。
でも、自分の育て方が良かったのか悪かったのか、少なくとも子供が20歳くらいにならないと分かりません。
ということは20年間、なにが子供にとって幸せなのか分からないままずっと子育てをすることになります。
これはだいぶツラいことです。
良い大学に入っていい会社に就職しなさいね
親がよく言うセリフですが、これは完全に親のエゴですよね。
でも、その道が子供にとって本当に幸せなのか、これは親も本当は分かっていません。
たぶんきっとそうだろう・・・イヤ、そうに違いない!
と自分に言い聞かせるように親も言うしかないのです。
「子供にとって」というのは子供ではないので本当は分からない
教育は大きく分けて2種類に分けることができます。
自分が歩んできた道を子供にも歩ませるか
全く自由に好きなように歩ませるか
です。
これはどっちが正解かとかはありません。
例えば、
自分が歩んできた道を子供にも歩ませる
これは、絞ることができているので、子供は変に悩まなくてもいいという良い点と子供の才能を固定してしまうという悪い点があります。
全く自由に好きなように歩ませる
自由なので型にハメないように見えますが、選択肢がありすぎて迷うという悪い点もあります。
ただ、子供は大人になったときにいろんな選択肢を取れるような人間になっておくのがいいのかなと思いますが、コレが親のエゴだと言われたらなにも言えません。
子供が産まれたときから、「自分はこうしたい、ああしたい」と自分の頭で考えて喋ることができればまだいいのですが、そんなことはあり得ません。
子供にとってなにが幸せなのか、
それが分からないからまずは親のエゴで突っ走るかないのです。
子供が欲しい
婚活をしている方はまだ実感がないと思いますが、でも、将来のすり合わせをする際に、「子供」について話すと思います。
もし子供ができたらどんな大人になってほしい?教育とかなにか考えてる?
この会話は大事ですが、これも大人のエゴでしかありません。
「もしかしたらこれって親のエゴなんじゃないかな」といつか立ち止まることがこの先あるかもしれませんが、逆に親のエゴを無くしたらなにを指標に育てるんでしょうか。
テレビで会ったこともない人の意見を聞いて信じて、その通りに育てますか?
それはある意味、なにも考えていないということになります。
子育てって難しい。
何年後かに「あぁ婚活KOKOのコラムで書いてあったな」と思い出す日がくると思います。
ただ、子供の可能性を狭めるのではなく、広げることが親の役目な気がします。
だから、いつか子供が大きくなったときに親は自分のエゴを完全に捨てないといけない日がきます。
親のエゴを捨てる日
子供である自分も「あ、これは親のエゴから影響を受けているだけだ」と親のエゴに気付いて捨てないといけません。
なぜ、今回、婚活とは直接関係ない話をしているかというと、これを読むあなたも親のエゴで育てられたという事実があるからです。
親のエゴの塊があなたなんです。
それで幸せなのであればいいと思いますが、人生は可能性に満ち溢れています。
まるでサナギから蝶になって羽ばたくように、親のエゴの塊をブチ破って羽ばたくほうが人生は楽しくなると思います。
というのも、
婚活で実は親に苦しめられている人が意外にも多いです。
親が子供の幸せを完全に邪魔しているパターン。
婚活KOKOでは今までその現場を何十回も見てきました。
例えば、
医師家庭の娘だから最終的には結婚相手は親が決めるとか、親が同居を望んでいるとか、婚約後に親が口を出すようになったとか、親に相談したら「もうそんな相手でもいいから早く結婚しろよ」とか、「早く孫の顔が見たい、〇〇さん家はもうお孫さんが2人もいるのよ」とか、
まだ他にもありますが、いろんな事例があります。
これらはすべて親のエゴ!
しかも、親はずっと自分のエゴで育ててきたことに気付いていない!
もしかしたらあなたは、自分の親のことを言われてるようでムッとしているかもしれませんが、親のせいで可哀想な思いをしている婚活者もいっぱいいます。
もっと言うと、
親がジャマをして結婚できない人もいます。
KOKOの会員さまでもいました。親のせいで家を出られなくて、うまく婚活できず、挙げ句の果てには親の体調不良で休会し、そのまま退会…。
自分の人生なのに、親に潰されているようなものです。
結婚するための家族の形、結婚してからの家族の形
結婚というのは、ある意味、
この3択を選ぶことでもあります。
意外にも、いい歳になっても「親が親が」と親離れできていない人が多いです。
逆も同じで、子供がもういい歳なのに、「子供が子供が」と子離れできていない親もいます。
コレを「親子関係が完了していない」といいますが、1回親子関係を身も心も完了させる必要があります。
なぜなら、
結婚するということは、パートナーが一番大切になるからです。
あなたは、親ではなくパートナーを一番支えて、一番の味方になってあげなきゃダメなんです。
私はあなたの親に負けるわ!だから2番手でもいいよ!
こんな思いで結婚する人がいると思いますか?
いるワケないですよね。だれでも結婚したら自分を一番優先してほしいんです。
それなのに、親のエゴという鳥籠の中で満足し、本当は外の世界も見えているハズなのに出ようとせず、「親が親が」と言う。
親にとっては大大大満足で、承認欲求が満たされるかもしれません。
でも、親は子供が自分の幸せを自分で考えられるように育て、自分で考えられるようになったら、親のエゴを捨てないといけないと思います。
これはある意味、辛い作業でもあります。
自分が何十年と積み上げてきたものを壊すってけっこう怖いことでもあります。
でも、やっぱり親には親の人生が、子供には子供の人生があります。
たとえ血が繋がっていようと、他人なんです。
自分で考えて自分の幸せを見つける
子育ては親のエゴです。
つまりは、あなたも親のエゴで育てられています。
でも、親の幸せがあなたの幸せとは限りません。
親のために生きる人生では自分が幸せにはなりません。
自分の幸せが本当の親の幸せに繋がります。
あなたが本当にしたいこと
本当に望むこと
どうなったら幸せになるか
それをなるべく早く達成するために行動すること。
結局それが、あなたも親も幸せにする方法です。