人を幸せにする言葉の使い方【幸せな家庭を築く方法】
小学生の夏休みの自由研究でアサガオを題材にしている人がいました。
どういう自由研究かというと、
「ありがとう」というキレイな言葉をかけて育てるのと、「バカ」という汚い言葉をかけて育てるのとでは、育ち方に違いがあるのかどうか
という研究でした。
「ありがとう」という言葉をかけて育てたアサガオは、それはそれはキレイに咲いたようです。
一方で、
「バカ」という汚い言葉をかけて育てたアサガオは、キレイには咲かず、更にはすぐにしぼんでしまったようです。
大人になって分かりますが、言葉ってメチャクチャ大事ですよね。
子育てをするようになると余計「言葉って大事だな」と感じるようになります。
子供に対して「言い方」というのは本当に気をつけないといけません。
正しい言葉の使い方
生き物の中で唯一言葉を持つのが人間ですが、たまに言葉を持つことがよかったのか悪かったのか分からなくなるときがあります。
例えば、イジメ。
言葉がなければイジメはほぼ存在しなかったでしょう。
私たちが傷付くのは、人間関係の中での言葉の問題がほとんどです。
そんな場面ってたくさんあると思います。
言葉は簡単に人を傷付けることができるし、もっと言うと、言葉で簡単に人を殺すことができます。
逆に
言葉で人を幸せにすることもできます。
生きる上で大事なことは、言葉をどう使うかです。
もちろん、気を付けていても知らないところで人を傷付けていることもありますが、本来、言葉というのは人を幸せにするために使うものではないでしょうか?
でも、現代社会の中では言葉を間違った方向に使う人が多すぎるなと感じます。
SNSでの誹謗中傷なんかもそうです。
親が子供に対して「お前なにやってるんだよ!」とか「どけよ!」とか「しね!」とか、平気で言っている場面を見かけることもあります。
悲しくなりますよね。
婚活の場でも、なんでそんな言葉を使うの?という人を頻繁に見かけます。
例えば、「あなたには霊が見えます」とか、「緊急時以外は電話しないでください」とか、「もうお見合いは終わりにしていいですか?」とか、
それ相手に言ったら喜ぶと思っていますか?
という場面が本当に多くあります。
お見合い中やデート中に0から100に急に感情的になって怒る人もいますね。
言葉で人は変わる
近年、「HSP」いわゆる、繊細さんと呼ばれる人が多くなりました。
HSPと聞いて、自分はこれだったんだ!と救われた人も多いと思いますが、逆に、自分は人と比べて普通ではないんだと苦しめられている人も多いと思います。
症状が分かると一瞬安心感が生まれます。救われます。
でも、時間と共にそれは苦しさに変わっていってしまいます。
なので、なんでもかんでも新しい言葉を作るのは良くないなと思います。
「自己肯定感」という言葉もどうやら1994年ごろに誕生した言葉らしいです。
心理学者が作った言葉らしいですが、「自己肯定感」という言葉を聞いて自己嫌悪に陥る人が多くなっています。
「自己肯定感」という言葉を聞いて「自分にはそれがないからダメなんだ」と自己嫌悪に陥る人がいます。
言葉とは全く逆の効果を表してしまっています。
いっそのこと、自己肯定感という言葉を商標登録して誰にも使わせないようにした方が、世界は救われるかもしれません。
うつ病という言葉もそうです。
例えば、「うつ病」ではなく、「バーブー」みたいな可愛い言葉だったら、こんなにも悩む人がいなかったのではないでしょうか。
言葉の持つパワーというのは人間が思っている以上に強い
恋愛でよく「好き」と言われると好きになってしまう現象ってありますよね。
「好き」と言われるとその子のことが気になって自分も好きになってしまう
これも、言葉の持つ魔力です。
でも、これが逆に「あなたのことが嫌いです」と言われたら、ショックと同時に相手のことも嫌いになりますよね。
だからやっぱり言葉ってすごいなと思います。
こんなケースもあります。
走り屋には人気のある峠がありました。そこは景色も最高。でも、カーブがキツく、事故が多発していました。中には亡くなった方もいたらしいです。
そこで、警察は交通事故を減らすために、
という看板を立てたそうです。
これで事故も減るだろうと考えていましたが、逆に増えてしまったそうです。
「なんでだ!どうしてだ!」と警察は頭を抱えましたが、ある心理学者のアドバイス通りに看板の言葉を書き換えたら、なんと交通事故がゼロになったそうです。
その言葉とは・・・
ケガをしますと病院まで約2時間かかります
です。
もしかしたらあなたもどこかで見たことがあるかもしれませんし、SNSでも見たことがあるかもしれません。
他にも、「病院搬送まで2時間」という看板もあったりします。
これはどういう現象が起こっているかというと、見た人に想像をさせて恐怖を与えているということになります。
一度、想像してみてください。
峠で事故り、あなたは頭を打って血を流し、右腕には木の枝が突き刺さり、左足はあり得ない方向にグニャリと曲がっています。
そんな状態で2時間待てますか?
激痛も激痛ですよ。しかも、1人だったら余計最悪じゃないですか。
絶対に耐えられないですよね(汗)
想像しただけで具合悪くなります。
だから、「気をつけて運転しよう!」となるのです。
でも、不思議なことに「スピード出し過ぎ注意!」という看板を見ても、スピードに気をつけようとは思いません。
なぜなら、『心理的リアクタンス』という心理が働くからです。
心理的リアクタンスとは、一言で言うと、
「選択の自由を奪われると人は反発して逆の選択を取る」という心理です。
例えば、
「ペンキ塗り立て!触るな!」という張り紙がしてあったら、ペンキを触りたくなりますよね。
「絶対に見るな!」と言われたら気になって見たくなりますよね。
これを『心理的リアクタンス』といいます。
子供に「勉強しなさい!」と言っても子供はなかなか勉強しません。これも同じです。
赤い服を着た女の子を絶対に想像しないでください!と言われたら、想像してしまいますよね?
この先は絶対に読まないでくださいと言われたら読みたくなりますよね?
例に戻りますが、本当のメッセージは、「交通事故多発!!死亡事故多発!スピード出すな!」です。
でも、なぜか人は逆の行動を取ってしまうんですね。
なにが言いたいかというと、
言葉にはものすごい力があるというコト
言葉を上手に使えば幸せは訪れる
私たちは毎日必ず言葉を使っています。
当たり前のように使っていますが、使い方次第で自分や人をダメにすることもできるし幸せにすることもできます。
プラシーボ効果を逆に利用するというやり方もあります。
例えば、乗り物酔いが激しいなら飛行機に乗る時「酔い止め薬を飲みます」と言ってラムネを舐めます。
すると、酔わなくなります。
プラシーボを逆に利用して自分を勘違いさせることができます。
言葉を人生が更に良くなるような言葉に変えて自分に声をかける
一見、バカみたいですが、自分を良い風に勘違いさせると望む結果を得られるようになります。
まとめ
さて、今回のテーマは『言葉の使い方』ですが、あなたは普段どれだけ意識していますか?
人に対しても、自分に対しても。
婚活では、全く赤の他人からお見合い→仮交際→真剣交際→プロポーズ→成婚→結婚というふうに進んでいきます。
それも短期間で。
言葉のやり取りがどれだけ大事かご存知かと思います。
そして、大事なことは言葉の使い方。
今日明日で自分と関わるすべての人に言葉の使い方を意識してみてください。
「この言葉は伝わるかな?」
「この言葉は傷付かないかな?」
「これを言ったら喜んでくれるかな?」
「幸せにするためにはどんな言葉を使おうか」
きっと、あなたには人を幸せにする力があります。